君とは違う【skt】

36.困惑中 ページ37

坂田side


う「月代」

『なんだ？……そいつを視界に入れるな』

後ろからAが呼ばれたと思うと、そこには浦田さんとまふの姿が

さ「莉子ちゃんは？」

う「なんか今日は親に早く帰れって言われてるってさ、お前は良いのか？」

『1か月近く話してねえから知らねえよ』

ま「え、そうなの？」

『……何の御用でございましょうか？私共は大変忙しい状況でございまして、部屋の隅にいるようなゴミに構ってる暇が無いのですが？』

満面の笑みで言い放つA。一応ここ学校の近くだからやめよ？ほら、いろんな人見てるから……

ま「……」

う「喧嘩売るな、今日はそうじゃねえから」



ま「ぼ、僕も一緒に帰っていい？」

俺と彼方さんは思わず顔を見合わせた。あのまふが？浦田さんは何を言ったのだろうか

『えーと、ど、どうすりゃいい？』

俺の顔を見て答えを聞いてくる。そう言われても俺だってよくわからんよ

そ「まあ、今日だけ一緒に帰ってみてから決めたら？いっそのこと2人で帰ってみる？」

う「それいいじゃん」

この2人は良い考えだというが、俺はそう思わん

前々から仲の悪い2人だし、そもそも会話になるのだろうか？殺し合いとか始まらんよな？

『こいつと帰るのは構わないが、2人ってのはなあ……』

ま「さかたんも来るんなら」

さ「俺!?」

『それならOK』

お前も同意するのかよ。ああもう彼方さんも浦田さんも手振ってるし……

さ「はあ……じゃあいくか……」


『で？いきなり何すか？』

ま「い、いや……」

『なんで弱気なんだ、俺見るなりいつもだったら、謝れ、ひどい、死ねって言ってくるのによ』

ま「死ねとは言ってない」

さ「そこらへんにしとけ、まふごめんな。せっかく誘ってくれたのに」

ま「ううん大丈夫。あのさ、」

ま「僕が月代のことをそういうふうに言ってなかったらどう思ってた？」

『は？』

言ってる意味はなんとなく理解した。だが、これもこれで答えるのが難しいのだろう

『答える必要あるか？そもそも関わりないんだから、他人です』

こいつにまともな答えを求める方が無駄だと分かったろ

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