30.通常運転 ページ31
うらたside
〜1日目〜
なんやかんや色々あって職場体験が始まった
集合時間は9時なのでいつもより余裕があるのだが、あいつはちゃんと来るよな?
午前8:50。恐る恐る体験場所のスーパーの裏口へ。
『あ、ようやく来やがった。さっさと来いバーカ』
まさかの先に来てたのか。それはそれでなんか癪だな
う「何時に来たの?」
『えーと、8時すぎくらい。暇だったし』
いくらなんでも早すぎねえか?
暇だった、って家に居ればいいのに
う「『よろしくお願いします!』」
事務所に行き、挨拶をする。担当はおそらく40代くらいのおじさん。眼鏡をかけていて優しそう
担当「まずこれ着てくださいね」
そういって渡されたのは緑のエプロン。おそらくここの店員という意味なのだろう
担当「ここでは基本的に品出しと棚の整理をやってもらいます。当然店にはお客様がいるので、もし通ったら[いらっしゃいませ]と挨拶をするように」
担当「じゃあまず店内に出ましょうか」
う「『はーい』」
スーパーの裏というのは結構複雑で薄暗い。商品の段ボール箱が大量に積んであったり、何個も部屋があったりするので注意をしないと迷ってしまう
俺は担当の人に着いて行きながらも周りをきょろきょろと見回してばかりだが、あいつは何にも興味を持たず平然と狭い通路を歩いていく。
およそ2分歩き、ようやく明るい店内へ。
そこからまたさらに1分ほど歩くと、ジュースの棚のところへ案内された
担当「まず2人にはここにある段ボール箱に入ってるジュースを棚に出してもらいます。それが終わったら今度は奥に行っちゃってるジュースを前に出す作業をしてください」
担当「終わったらこっちのお酒のコーナーのほうもお願いします」
う「『はーい』」
担当の人はそれだけ言い終えると、忙しそうに何処かに行ってしまった
『浦田は奥の方やってくれ。俺はこっち』
う「お、おう」
いきなり名前で呼ばれ驚いてしまった。それに随分と手際よく箱を開けてペットボトルを棚に出している。俺も頑張ろ
そう思って、1つ目の箱に手を掛ける
う「……えっ、かたくね?」
思ったより箱がかたくて開けるのに少し手間取ってしまった。
箱からペットボトルを取り出すも、2Lのボトルを上の棚に積んでいくのは腕が攣りそうになる
軽々と作業しているあいつは、俺以上に筋力がある……ってことか?
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ぺるはむ - 夜風@坂田家さん» ありがとうございます!向こうのほうでもコメントくれましたねwwそう言っていただけて嬉しいです (2020年10月30日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
夜風@坂田家 - 今日見っけてあ、この人(お話も)好きやぁてなりました(伝われ)すと×りて見えてちょっとうっ...てなったけど他の作品も見てみようと思います!これからも頑張っていこって思えるような作品でした。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 4f5e25dcd3 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - まれんさん» wwwいやいや誤字なんて誰にもありますってww (2020年9月30日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - 彩華 ぴあのさん» こちらこそたくさんのコメントありがとうございます!毎日、って決めなきゃ続けられないのでww受験に合格して、絶対帰ってきます! (2020年9月30日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
まれん - ごめんなさい……この前のコメント誤字ってました。。。めちゃくちゃいい作品でした!! ?は誤字です。すません (2020年9月30日 19時) (レス) id: b33dc05251 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺるはむ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/perurisu/
作成日時:2020年8月12日 20時