君とは違う【skt】

3.底 ページ4

坂田side


?「おーい坂田ー」

謎の生徒との会話が終わると、呼ばれる声が聞こえた

さ「なんだうらさんか」

隣の2-Bの浦田さんと、彼方さんがお喋りしに来た

そ「いやー、夏休み明けは辛い……しかも初っ端体育だし」

さすがいつも眠そうな彼方さん。俺らは話すため、廊下に出る

う「それに転校生も結構めんどくさそうだし」

さ「え？そっちも来たん？」

もしかしてさっきのって……


ま「ねーさかたん、話してるなら呼んでよ。莉子ちゃんも連れてきたし」

う「……その子は？」

うらたさんが目を向けたのは、まふと一緒にいた莉子ちゃん

さ「転校生の月代 莉子ちゃん、俺の隣の席」

ま「えっと、こっちの眠そうな人が彼方さんで、小さ……小柄な方がうらたさん」

そ「隣のクラスだけど、よろしくね」

う「まふはちょっと説教するけど、俺もよろしく」

そういうと焦り始めるまふ。お前地雷踏んだもん

莉子「よろしくね！2人のクラスにも転校生がいるんだっけ？多分私の双子の妹かな」

ま「へーどんな子？見てもいい？」

莉子「うん、えーと……あ、あそこだよ」

そう言って隣のクラスの中を指さす

ま「あ、あの子が莉子ちゃんの妹？」

そう言って2人が見てた先には、



さ「やっぱり……」

俺に出席簿を届けてくれた子だった。女の子だったのか

ま「あの子が莉子ちゃんの!?全然雰囲気違うんだけど」

そ「それにちょっと変わってるんだよ」

さっき話したとき感じた雰囲気は、確かに莉子ちゃんとは違う感じだ

う「なんか自分の事[俺]って言ったり、質問しても答えてはくれるんだけど無愛想なんだよ」

本当に莉子ちゃんとは違うタイプだ。二卵性なのかな

莉子「でも、いい子だから仲良くしてくれない？」

う「優しいね」

そう言われると彼女は恥ずかしそうに笑う。それと同時にチャイムが鳴った

さ「じゃ、また昼休み」

そう言って俺たちは自分の教室へと戻って行った



莉子ちゃん妹想いなんやな。優しい子で良かった

それにAちゃんのことも少し気になる。莉子ちゃんとは違った雰囲気だったが、それだけではない。

どことなく壁？というか、関わりを持ちたくないような空気を感じる

そう感じるなら触れないでいいのでは、と思うかもしれないが俺は彼女をもっと知りたい

今日会ったばかりだけど、今まで味わったことないような感情だった

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お気に入り登録18人とコメントをくださった「ひきねこ」さん「彩華ぴあの」さんありがとうございました！

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