君とは違う【skt】

20.裏切りか ページ21

うらたside


そ「なあ、俺さ」

昼飯を3人で食べていた日のこと。莉子ちゃんは委員会の仕事でちょっと遅れてくるらしい

そ「最近、坂田と月代と放課後勉強してるんだけどさ、」

ま「え!?ど、どうして」

そ「ちょっと落ち着け」

過剰に反応するまふをなだめる彼方さん

そ「初めは坂田に呼び出されて嫌々教えてたんだけど、あいつちゃんと話聞くし、覚えて来いって言ったら次の日までに覚えてくるしさ、」

う「……何が言いたいんすか」



そ「俺はあいつが莉子ちゃんを殴ったりするようには思えない」

やっぱり。最近どこかおかしいと思ってたんだ

ま「そ、そんな！演技に決まってるじゃないですか、それに痣だってみんな見たでしょ？学校での態度も悪いし、」

そ「でも演技するなら、普通そういう公共の面前でするでしょ?」

ま「そ、それは……狂ってるし」

そ「とにかく、俺は坂田たちのとこ行ってくるから」


そ「……多分これからずっと」

それだけ言い残し、教室から出ていく

ま「……月代のやつ洗脳してるのか……？まさか彼方さんまで、」

まふがそう思うのも無理ないだろう

好きな子をいじめてるであろうやつのもとに、一番信用してた人が行ってしまったんだから。

そして彼方さんの言ってたこと本当なのか？

俺らが月代妹のことを知らないから？表面的にしか見てないからそう思えないだけ？

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