６・ ページ6
家へ帰る途中、コンビニでオレンジジュースを買った。
『はぁ…生き返る』
久しぶりに“お小遣い”で買ったもの。
今までどんなに美味しいはずの料理や飲み物を口にしても、砂を噛んでいるようだった。
『確かに私、少し疲れていたのかも。』
でも、今までの過去では出会わないはずだった“ケンチンさん”に出会った。
＿＿＿＿＿＿＿やっぱり、過去は変えられるんだ
何だか光が見えてきた気がして嬉しい…
私は、そんな軽い気持ちでいた。まさかこの後、どうなるかも知らずに…
・・・・・・・・・・
帰宅する。
『ただいまー…
って、何廊下で突っ立ってるの？』
弟のるかが不満そうな表情で廊下で突っ立っていたのだ。
「…姉ちゃんなら分かるだろ、わざわざ聞かなくても」
『え？』
「“兄ちゃん”が帰ってきたんだよ」
その時、心の奥にしまっておいたトラウマがフラッシュバックした＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿そうだ、この頃の私は
「A、帰ってきたのか！いるなら返事位しろよ、るかだって。笑」
『お、にいちゃん…』
「ん、おかえり。」
優しく笑う
でも、私はお兄ちゃんの“裏の顔”を知っている
・・・・・・・・
周ミナト、20歳。私とるかとは“腹違いの兄弟”だ。
実は私の実父は一度離婚していて、その時の連れ子がお兄ちゃん。
家族とはあまり仲が良くなく、特にるかとは気まずい雰囲気だ。
その為大学に通っている彼は週４日位だけ家にいて、後は友達の家に泊まっているみたい。
「兄ちゃんが料理作ったから食べないか？」
「いらない。俺、さっきパン食ったもん」
「るか…」
るかは自分の部屋に入っていく。やばい、二人きりになってしまった
「それなら、俺たちだけで食べよっか！」
『大丈夫…お腹空いてないし』
私が断ると表情が変わった…
『ご、めん…食べるから。』
慌てて言い直すと、またいつもの貼り付けたような笑みに戻る。
「A、いつも俺の為にありがとな」
そうだ、私は。
中学生の私は、お兄ちゃんの“道具”だった。
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ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます！いいお話と言っていただき嬉しいです！昼夜逆転マンさんが感想を下さるお蔭でやる気もアップしてましたので、お礼を言うのはこちらの方です(*´ω｀)応援に応えられるよう、頑張ります！ (2022年8月13日 10時) (
レス) id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン3 - わあー！完結おめでとうございます！ 最近見れなくてすいませんでした。 本当にいいお話でした！ 最後、感動しました！ いいお話を作って下さりありがとうございます！これからも応援してます！ (2022年8月13日 3時) (レス) @page49 id: c03225e7d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - エリザベス女王さん» コメントありがとうございます！最高のハッピーエンドと言っていただき嬉しいです(*ﾉωﾉ)完結したものなのに最後まで読んで下さりありがとうございました！ (2022年8月2日 14時) (レス) id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王 - 推しが尊い､､､！最高のハッピーエンドですねぇ！神ですか⁈神ですか。ありがとうございました！ (2022年7月29日 21時) (レス) @page50 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» ありがとうございます！神展開だなんて嬉しすぎます(*ﾉωﾉ)全力で書き切ります…！ (2022年7月16日 9時) (レス) id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあめ | 作成日時：2022年5月15日 21時
