●涙の花束（赤×黄） ページ3
ちゃか×しず
・ことり様リクエスト
・notリアル設定(幼馴染のちゃかしず)
・今回のお話は、全て閑也くん視点で進みます。
開け放たれた窓から、かすかに祭囃子が聞こえる。
幼馴染の小さな顔が、かくんと窓の方に傾いた。
閑「今日、夏祭りやってるみたいだよ。あっちの、河原の方で。」
宮「まー、り、」
祭り、というワードに海斗の目がきらきらと輝きだす。こわばった体を揺らして、全身で興奮を表し始めた。
宮「ぅあ、……わ、わぁーめ！」
閑「わたあめ？食べてみたいの？」
嬉しそうに、海斗が1つまばたきをする。
わたあめ。確かにいいかもしれない。海斗がわたあめをほおばっている姿を想像したら、なんだか心がほっこりとした。
「わたあめなんて、どこで覚えたのかしらね。食べたことも見たこともないはずなのに。」
眉を下げて笑いながら、海斗のお母さんが麦茶の入ったグラスを持ってくる。ありがとうございます、と頭を下げて俺はグラスを受け取った。
幼馴染の海斗は、生まれつき重度の脳性麻痺を抱えている。特別支援学校をとっくの昔に卒業して26歳になった今は、外出と言えば週に数回のデイサービスくらいになってしまったらしい。
閑「来年は買ってきますよ、わたあめ。」
宮「…っ！ぁ、あり、あとっ！」
海斗のお母さんに向けて言ったつもりだったのに、先に言葉を受け取ったのは海斗の方だった。
今みたいに言葉を発する前に肩を震わせるのは、海斗が心からその言葉を伝えたいと思うときに出るくせ。筋緊張のせいで上手には話せないけれど、海斗はいつも一生懸命言葉を伝えようとしてくれるんだ。
閑「……あ。やべ、もうこんな時間。海斗、俺今日は帰るね。」
宮「っ…ま、た、きぇ、ね。」
閑「うん、また来るよ。来週ね。」
心底名残惜しそうな海斗に手を振って、俺は海斗の部屋を出た。
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おさと(プロフ) - る - るさん» る-る様、リクエストありがとうございます！またリクエストいただけたこと、いつもお読みいただけていること、本当に嬉しいです😭長くお待たせしてしまうかもしれませんが、しっかり書かせていただきます、！ (2022年8月27日 17時) (
レス) id: ede36f8a86 (このIDを非表示/違反報告)
おさと(プロフ) - そらさん» そら様、コメントありがとうございます！またリクエストをいただけるなんて、本当に嬉しいです😭続編、書かせていただけるのが今から楽しみです！またまたお待たせしてしまいますが、気長にお待ちいただけますと幸いに存じます！ (2022年8月27日 17時) (レス) id: ede36f8a86 (このIDを非表示/違反報告)
る - る(プロフ) - いつも本当に楽しく読ませて頂いています; ; リクエストなのですが、リアル設定で松倉くんが仕事に疲れ塞ぎ込んでしまっていってしまい段々と仕事にも来なくなりそこで全メンバーが松倉君を助けるお話が読みたいです。分かりにくくて申し訳ないです.... (2022年8月27日 13時) (レス) id: 6d6ceb074c (このIDを非表示/違反報告)
そら - →病気は悪くなるばかり。弱っていく青を見て桃は自信をなくす。そんな姿を見て白も昔を思い出し、桃だからできることがあると励ます。 (2022年8月25日 20時) (レス) id: e020254286 (このIDを非表示/違反報告)
そら - たくさんリクエストある中恐縮ですが、またまたリクエストさせていただいてもよろしいですか。「夢のかたち」の続編で、研修医の桃さんが大きな病気と闘う青の担当に。頑張る青の姿を子どもの頃の自分と重ねてなんとか治してあげたいと奮闘するけど→ (2022年8月25日 20時) (レス) id: e020254286 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2022年8月10日 19時
