1年目〜きみに届け俺のこころ〜 ページ4
---1年目---
「………とまぁ、これが俺とあの子の出会いだぜ!どうだ、驚いたか?」
「うーん………鶴さん、その話もう5回目だよ」
そう言って、呆れたように笑う光忠。なんだ、驚かないのか。
「それで、今日もそれ送るの?」
「ん?………あぁ」
光忠が『それ』と言ったもの………それは、
「俺が丹精込めて書いた『ぽえむ』だからな!!」
そう、
______俺は、俺と光忠は、刀であった記憶がある。その時の主の姿は、あの子の姿にそっくりで、
『あの子は審神者の生まれ変わり』………そのような結論に至った。
それから、驚きを与え、少しでも審神者の頃の記憶を思い出してもらえないかと思っているのだが………
「しかし………返事は一度もないんだな、これが」
「まぁ、知り合ってすぐの人にその………ぽえむ?なんてもらってもねぇ………」
光忠の言うことはもっともだと思う。だが、俺は諦めない。
「そうだな………もっと驚きが必要なのか?」
「………鶴さんは、いつでも驚きを求めているでしょ‥……って、痛っ!!」
突然、声を荒げた光忠。
「どうしたんだ?光忠」
「いや、ちょっと指切っちゃってね……… 参ったな、これじゃ格好つかないね」
そう言って、傷口を舐める光忠。
(………ん?)
「………光忠!ちょっと切手くれ!!」
「え?いいけど、もう出すのかな?」
「ああ。だがな、ただ切手を貼るだけじゃない。これを………」
最後の切り札を出すかのように、切手を持つ。
そして………
「こいつを舐めまくる!!」
「………ん?それってどういう………ってギャーーーーーーー!!??」
そう宣言した勢いで、切手を舐め回す。うん、美味くはないな!←
「さらにこいつを………書いたぽえむに貼る!!」
「あああああああああーーーー!!!???」
俺の『唾液(こころ)』まみれになったポエム。
「………よし、中々の出来だろう光忠!」
………振り返るも、光忠の姿はなく。
「あばばばば………」
泡を吹いて倒れた光忠と、
「………」
明らかにドン引きしている、帰ってきたばかりの大倶利伽羅の姿があった。
「………か、伽羅坊。違うんだ、これは………」
「………慣れ合うつもりはない」
「伽羅坊ーーーーーーーーーーっ!!!!」
鶴丸の悲痛な叫びが、光忠のカフェに響いた………………
(しかし、あの驚きの詰まったポエムが届いたならば、それでいいのだ!!)
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燭「赤いリップだよ。格好良く決めたいよね!」
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笑羽 - 梅歌さん» コメントありがとうございます!!ログインできました(*^_^*)更新頑張りますよ〜 (2020年5月8日 15時) (レス) id: 0e96abb413 (このIDを非表示/違反報告)
梅歌(プロフ) - こんにちはっ!これはあの曲ですな(名前出さないけど)!ログインできました?更新頑張ってください( ˙-˙ )! (2020年5月8日 13時) (レス) id: 5c54cadbe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:笑羽 | 作成日時:2020年2月16日 18時