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15年目の太陽 ページ27

鶴丸side






「あぁ…なんて綺麗なんだろうか」



一面に広がる花畑、上を見ればどこまでも続く青い空。





まるで、昨夜の夢のようだ。







ただ、あの子はいない。









「しかしまぁ………眺めも最高だな」

今の時代にこんな御伽噺のような光景があることが信じられないぐらいに。




目の前には、四十年間ずっと過ごしてきた街の姿。

何一つ変わらない姿。



夢の中の不確かなものだけで来れるとは思わなかった。

でも、



自分の力だけで来なければならない気がした。









「今頃、光忠や伽羅坊たちは気づいているだろうか?」

………まぁ、光忠たちからすればいい迷惑だろうなぁ。



(今は何時だろうか?)




家を出て、少なくとも三、四時間は経っていると思う。

俺の体内時計は結構正確なはずだ。









______青い空と太陽が眩しかった。







「………きみに恋をして15年。俺はずっとそう思っていた。だが、俺は

 何十年、何百年も昔からきみに心惹かれていたんだな。



 いや、

 何十年、何百年先もの未来でもきみに恋している」





毎日毎日、驚きに飢えていた俺の前にきみは現れた。



………いや、どちらかというと俺がきみの前に現れた。





きみは俺の仕込みにいつも反応を示してくれた。

時々怒ったりもしたけど、最後には笑って許してくれた。




この時代のきみは俺や連中のことを忘れてしまったようだけど、俺は忘れなかったよ。









「きみに驚きを与えて思い出させたい!!」



そう思いながら書いていたぽえむ。

ずっとずっと書き続けたぽえむ。





でも、これはただの俺の我儘だったんだな。









「俺は思い出したんだ」









______そっと、側にいる『()』に呟いた。

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燭「赤いリップだよ。格好良く決めたいよね!」


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笑羽 - 梅歌さん» コメントありがとうございます!!ログインできました(*^_^*)更新頑張りますよ〜 (2020年5月8日 15時) (レス) id: 0e96abb413 (このIDを非表示/違反報告)
梅歌(プロフ) - こんにちはっ!これはあの曲ですな(名前出さないけど)!ログインできました?更新頑張ってください( ˙-˙ )! (2020年5月8日 13時) (レス) id: 5c54cadbe6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:笑羽 | 作成日時:2020年2月16日 18時

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