* 菅原 孝支 ページ8
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「Aー、こたつで寝たら風邪引くべ」
『んー』
トントン、と肩を叩かれて身をよじる。
うつ伏せになって腕を組み、顔を埋めて二度寝の体制に入るとがばりとこたつ布団を剥がされた。
『うぇっ!?寒っ!!』
「起きろっつってんだろ?眠いならベッド行けって」
『…むー…』
「口膨らませてかわいい顔してもだめ、ほら起きて」
もそもそと起き上がって声のする方を見てみれば、お風呂から上がったであろう孝支が呆れたように立っていた。
『…だっこ』
「子供かっ」
両手を広げてみたものの それも虚しく、孝支は手を掴んで私を立ち上がらせる。
ぽんぽん背中を叩いて早く寝室いけー、と 孝支が言ったようにまるで子供のような対応で。
『…いいもん寝るもん、おやすみ』
「なに怒ってんだよ」
『怒ってないもん』
孝支に向かって べ、と舌を出し ドアノブに手を掛けてリビングの扉を開ける。___と同時に。
「Aがお望みなのは、こういうこと?」
『へっ、あ、ちょっ』
ふわりと身体が浮かんだと思えば 視界には悪戯っ子のような笑みを浮かべた孝支の顔が。
初めてされるお姫様抱っこに戸惑いを隠せないでいると そのまま廊下を歩き、肘で器用に寝室の扉を開ける孝支。
ゆっくり身体をベッドに下ろされて 私の上に孝支が覆い被さる。今までないくらいの孝支の熱い目線と色っぽい顔に心臓がばくばくと音を立て始めた。
『ね、ちょっと孝支っ』
「え?だーって抱っこしてベッドまで連れてって、なんてさ」
" そういうことだろ?"
甘く掠れた声でそう囁かれて身体中に熱が走る。
『ち、ちが、』
「まあさっきあんなに寝てたしさ、…ちょっとくらい、ね?」
余裕たっぷりにそう告げると、孝支は震える私の唇にそっと唇を落とした。
二時間前の私へ。
孝支を面倒見の良い優しい彼氏だと思って見くびってはいけません___
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( かわいいところ、たくさん見せて )
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しもこ - ごめんなさい書くところ間違えました (2020年5月22日 1時) (レス) id: 242f11c553 (このIDを非表示/違反報告)
しもこ - 可能なら角名くんお願いします!好きです (2020年5月22日 1時) (レス) id: 242f11c553 (このIDを非表示/違反報告)
ところねん - あああ北さんやばいようううう (2020年5月16日 2時) (レス) id: 60873799bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - もし可能でしたら、照島くんお待ちしてます... (2020年2月16日 13時) (レス) id: 677789c7e1 (このIDを非表示/違反報告)
ジンベエザメ - いやー青春だねぇ…甘酸っぱ リクエストで古森くんできますかね?井闥山の (2020年2月16日 13時) (レス) id: b58d786d51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月埜 | 作成日時:2019年10月18日 21時