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* いただきます。 ページ9

.









厨房からぱちぱちと油が跳ね、野菜が炒められている音が聞こえてくる。


美味しそうな音と微かに香る出汁の匂いが鼻をくすぐり、お腹がぐうと空腹を告げた。









「…お待たせしました」









数分後、わたしの目の前に差し出されたのは うちで提供している野菜炒め定食だった。


主菜の野菜炒め、だし巻き玉子、副菜に切り干し大根の煮物とワカメの酢の物、大根と油揚げの味噌汁。そしてごはんと漬物。




5日間、わたしが北くんに教えた料理が全て、お盆の上に美味しそうに並べられていた。









『…北くん、これ…』


「食べてみてくれませんか」









何で北くんが料理をわたしに?と疑問は募るばかり。


しかし わたしの脳は空腹と目の前の食事のいい香りに完全に支配されている。そんなことを考える余裕もなかった。









『…いただきます』









わたしが箸を手にすると、北くんは向かいの椅子に腰掛ける。


初めに味噌汁の碗に口をつけた。









.

* 正体を。→←* あと___



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無気力なおバカ - 北ッサ、可愛い,,,。北さんより年上のお話はあまり見かけないので凄く新鮮です! (2021年2月7日 0時) (レス) id: a9db31a77a (このIDを非表示/違反報告)
月埜(プロフ) - ひかりさん» コメントありがとうございます…!3年生組の年下設定が大好きなので 書いていて楽しかったです。次回作も覗いてみて頂けると嬉しいです! (2019年12月21日 0時) (レス) id: d1ca7a883a (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - 「北くんと」の方読みました!この作品の年下の北くんは、珍しくていいなぁっと思いました。これからも応援してます!頑張ってください! (2019年12月20日 21時) (レス) id: 1b9ecd7dcf (このIDを非表示/違反報告)
月埜(プロフ) - ティラミルクさん» いつもありがとうございます...!年下の北くん絶対かわいいなと思って書きました...今作も最後まで見届けて頂けると嬉しいです! (2019年12月14日 23時) (レス) id: d1ca7a883a (このIDを非表示/違反報告)
ティラミルク(プロフ) - 毎度つきまとうようにコメントしてしまってごめんなさい(笑)以前から楽しみに見させていただいていたのですが、前作ですっかりファンになってしまいました!この作品は年下北さんが新鮮で可愛いです(*^^*)更新楽しみにしてますね! (2019年12月14日 21時) (レス) id: edef360b1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月埜 | 作成日時:2019年12月14日 20時

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