55.迷い ページ6
･
ーーyou side。
｢それで何しに来たの？｣
原田｢桜木を学校に連れ戻しに？｣
｢は？だから、それは｣
明智｢嘘だろ｣
秀一くんは、鋭い目をして
私に向けた。
｢嘘って…何言ってんの？｣
明智｢お前、俺達の為に自分を犠牲にしてるんだろ｣
｢っ…な、何言って｣
岸｢本当ですよ｣
｢岸さん！？｣
事情を知っている、岸さんが
躊躇いもなく2人に告げた。
…あー。もうなんなのよ。
岸｢Aさんは、お父さんに
"アイツらの幸せを潰していいのか"と…｣
｢っ……｣
原田｢やっぱり｣
岸｢お父さんはAさんと…俺の
自由を取り上げました。
意図も簡単に｣
｢……｣
明智｢お前も？｣
岸｢俺は買われたんです
……桜木社長に｣
明智｢買われた？｣
お父さんは、何がしたいの。
買ったって……。
岸｢俺の親父は、借金まみれで
成績優秀で学年トップで
そんな俺を気に入ったのか
借金を全部返してやるから息子をよこせと｣
原田｢…なんてこと｣
岸｢親父は躊躇いもなく承諾した。
俺は何も言えないまま、
桜木社長についていくしかなかった。｣
｢…っ｣
岸｢エリート大学も社長のお金で行かせてもらった
俺もあの日、いきなり社長に言われたんだ
娘と結婚してくれと｣
原田｢……｣
岸｢買われたとしても、俺は社長に
お世話になりっぱなしで
これはやりすぎだって逆らうことが出来ない｣
明智｢だからって！岸やAの人生を
牛耳ることはねぇだろ！｣
｢……｣
お父さんは、
私や岸さんの人生を
自分のおもちゃだと思ってるのかな……。
こんなこと…間違ってるのに。
原田｢今、その社長はどこにいるのかしら｣
｢ちょっと、先生！
私はもうあなたの生徒じゃないんです！
先生や明智くんにはもう関係ない｣
原田｢あんた、馬鹿じゃないの！？
桜木の退学届は受理されてない。
あんたは私の生徒よ！
それに私達を甘く見ないでほしいわね！｣
明智｢俺達は負けねぇし
そんなことさせる前に説得する｣
｢口では簡単に言えるけど、そんなこと
出来るはずない！｣
これ以上、巻き込みたくないの。
お願いだから……。
岸｢社長なら今会社にいると思います｣
｢岸さん！？｣
明智｢いい加減、信じろよ。俺達をさ｣
｢っ……｣
原田｢ほんとにあんた達似てるわね……｣
彼の優しい目に
何度救われたのか。
私はどうしたらいいの？
→
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ゆっぴー - 秀一と結婚までの物語作ってください｡ (2021年10月27日 20時) (
レス) @page15 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
LIV(プロフ) - みさきさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2020年3月13日 15時) (レス) id: 2cb803d8af (このIDを非表示/違反報告)
みさき - 毎回本当にきゅんきゅんしてほんとに最高の作品でした！！読んでて本当に面白くて楽しくて感動しました！！ (2020年3月13日 10時) (レス) id: a77d67f336 (このIDを非表示/違反報告)
LIV(プロフ) - あこさん» ありがとうございます！時間はかかりますが気長にお待ちください！ (2019年10月22日 19時) (レス) id: 2cb803d8af (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - LIVさん» いえいえ！ほんとですか？！めちゃめちゃ楽しみにしてます！ (2019年10月21日 22時) (レス) id: 105c11924c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIV | 作成日時：2019年6月25日 22時
