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＊＊YOU side
『では、こちらのマンションなどいかがでしょう？』
｢…そうですね｣
立ち寄った不動産屋に仕事の近くにいい物件がないか
相談しに来た。
最低限の条件を言うと色々な物件を出してくれた。
……でもね、、
深澤｢ここいんじゃねぇ？オートロックだし！｣
｢ふ、深澤…何でついてきてるの？｣
確かにあの後の電話で一人暮らししようと
深澤に伝えた。
でもまさかついてくるなんて。
深澤｢お前一人だけじゃ心配なんだよ。わかんねぇ事の方が多いだろ？｣
｢そ、そうだけど…｣
『そうですよ！彼氏さんについて来て一緒に決めた方が断然いいです！あ、同棲します？』
｢｢……｣｣
悪びれる訳なく明るいこの方はニコニコして
そう言った。
思わず顔が熱くなるのが分かる。
深澤｢いや、その違うんです。同僚の付き添いなんで
その彼氏彼女とかじゃないんです｣
『あ！すみません！仲良さそうに話していたので。てっきり…あ、これも失礼でしたね、ほんとにすみません』
｢そんな謝らなくて大丈夫ですよ。…そうですね、１回内見させて頂いてもいいですか？｣
深澤とこういう関係なんじゃないかって
もう言われ慣れすぎて。
私たちは冷静に否定した。
『わかりました！今、準備して来ますね！』
営業スマイルが輝いてその場を後にした。
深澤｢ほんとにいいのかよ。お母さん達に言ってねぇんだろ？｣
｢ん、いいの。自立しないと…｣
深澤｢それだけの理由？俺に隠してることない？｣
｢……な、ないよ｣
真剣な眼差し。時々、深澤のこの目が
苦手な時がある。
真剣すぎて、、怖い。
深澤｢ふーん。俺はてっきり渡辺か目黒辺りに原因があんじゃねぇかなーって思ったんだけど｣
｢っっ！！｣
深澤｢ふっ、分かりやすいな｣
｢何で！｣
深澤｢渡辺にちょかい出されてる事も、目黒がお前に気持ちがある事も全部知ってた｣
｢…っ｣
深澤｢まあ、家を出る理由は麻矢ちゃんだろ。Aのことだから顔合わせずらいんだろ｣
何でもお見通しなんだね、深澤って。
それだけ周りを見てることなのかな。。
｢…正解すぎて怖いよ｣
深澤｢Aが分かりやす過ぎなんだよ｣
｢そんな…｣
深澤｢ってより、俺がお前をよく見てるってこと。…単純なことだよ｣
｢深澤…｣
にんまり笑って立ち上がった深澤。
その言葉の意味を理解するには十分すぎる。
→
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イルマ(プロフ) - のんさん» コメントほんとにありがとうございますっ！励みになります、これからの展開を楽しみにしていてください！ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 9b6d15fa28 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - すごく共感できて素敵なお話です。これからも応援しますね。 (2021年2月10日 16時) (レス) id: f1f38f9fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルマ | 作成日時：2020年9月23日 2時
