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＊＊目黒side
雨が次第に止み始め、会議室の中は
重い空気に包まれていた。
渡辺｢目黒、お前こいつの妹と結婚すんだろ？
だったらAのことは諦めろよ｣
目黒｢それはAの気持ち次第です｣
｢ちょっ、目黒くん！？｣
今の段階でAは俺に警戒してる。
突然すぎて頭がついていけないはず
混乱すればいい、
警戒すればいい、
そしたらAは俺のことを意識する。
目黒｢とりあえず今日は帰ります
ただこれは遊びでもないですから
俺は本気です｣
カバンを持って会議室を出た。
ほんとは二人にしたくなかったけど。
強引すぎるのも逆効果だと思ったから
大人しく帰ることにした。
＿＿
＊＊渡辺side
｢ごめん、私も帰る｣
渡辺｢俺を置いていく気？｣
｢子供じゃないんだから一人で帰れるでしょ｣
渡辺｢そういう意味で言ってんじゃねぇよ。
ったく、あいつに触れさせやがって｣
｢なっ、、｣
我慢なんてあるかよ。
好きな女と他の男が抱き合ってる所
見せられちゃ。
｢ちょっ、渡辺くん！？｣
渡辺｢……｣
強引なことしてAを困らせてるくらい
俺だって分かってる
．．．けど
あいつにだけは渡したくない。
抱きしめる力を強くして
Aの温もりを肌で感じた。
…お前は分かんねぇだろうな。
俺がどれだけAのことが好きか。
渡辺｢なぁ、俺にしろよ｣
｢っ…｣
渡辺｢目黒なんかに気持ち持ってかれんなよ｣
｢っ馬鹿なこと言わないで。彼は妹と結婚するんだから｣
渡辺｢馬鹿なこと言ってんのはお前だよ。多分あいつは本気だ。妹を捨ててお前のもんになりたいんだよ｣
｢言い方が失礼じゃない？｣
渡辺｢事実だろ｣
抱きしめながら会話をする。
なんて心地いいんだろう。
｢…例え妹との結婚が破棄になっても私は
目黒くんの気持ちに応えることなんて出来ない
…それは誰も許さないことだよ｣
渡辺｢…A｣
Aの言葉を聞いて
安心したけど、それが俺のものになるとは限らない。
こいつは誰にもなびかない。
会社でも噂の女。
鉄壁なんだよな…
それが俺の心に刺さった。
初めての女。
→
長らく更新をお休みしてすみません。
こんな不定期な作品ですが最後までよろしくお願いします。
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イルマ(プロフ) - のんさん» コメントほんとにありがとうございますっ！励みになります、これからの展開を楽しみにしていてください！ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 9b6d15fa28 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - すごく共感できて素敵なお話です。これからも応援しますね。 (2021年2月10日 16時) (レス) id: f1f38f9fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルマ | 作成日時：2020年9月23日 2時
