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『…えっ、あ、手伝います！』
完全に我を失ってしまったけど、それも一瞬の出来事で。
着々と資材を運び出す《たんとうのせいれい》さんへの、えも言われないような申し訳なさが沸き立つ。
《！！いえいえ！これがぼくのおしごとですから！…あ！れいきゃくざいのかず？りょう？はまだおきめになられてないようなので、さきにそちらを！》
…か、可愛い…！
これは、世の女性皆がキュンときてしまうのではないのだろうか…。
山姥切「…主、冷却材はこっちだ」
『はっ！はい！』
何をしているんだまったく。
私はここに遊びに来たわけじゃないんだから。
あくまで仕事。しっかりやらなくちゃ。
山姥切「冷却材は、まあ水とさして変わらないんだが、これもここにさっきと同じように数字を書いてくれれば構わない」
場所は木枠の大きな桶の隣。
蛇口の隣に先ほどと同じ黒いパネルがあり、左隣には冷却材と書かれている
『わかりました』
黒いパネルに50と書く。
初めてだし、ね。
すると隣の蛇口から透き通った水が流れ出てくる。
山姥切「あとは、この依頼札に神力を込めるんだが…」
差し出された浮いている木の札は山姥切さんの刀をもつ反対の手で持っているのだろう。
神力を込める…
現時点で使えてすらいないのに大丈夫だろうか。
山姥切「初めての鍛刀なんだ。上手くできなくて当たり前だ。あまり気にし過ぎるな」
嗚呼、ほんとに神様って凄いんだなあ。
何百年も人を見てきたからわかるっていうのもあるんだろうけど、
それでも山姥切さんみたいに優しくなくちゃ、わからないよなあ。
『ありがとう、ございます』
山姥切「気にするな」
なんだか頭に温かい感触。
心地いいなあ。
何年ぶりだろう、こんな気持ち。
…！！
『ッ！山姥切さん！！今、私の頭触りましたか！？』
思わず大きな声が出てしまった。
もし、そうなら…！！
山姥切「あ、ああ、撫でたつもりだったんだが…嫌だったか？」
『いいえ！そうじゃないんです！！そうじゃなくて！それって、つまり触れられたってことですよね！！』
山姥切「…！！本当だ…」
本当に何年ぶりだろう。
こんなに気持ちが舞い上がったのは…。
『もう一度、触れてくれませんか！？』
山姥切「あ、ああ…！」
あの大きな温かい手をもっと知りたい…！
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ユウカ(プロフ) - 愁(しゅう)さん» 初期刀まんばちゃんなんですね！私は宮崎と同じむっちゃんです！笑 初期刀って愛着湧いちゃいますよね〜(*^^*) (2016年12月6日 8時) (
レス) id: fc6ad45da9 (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - 花日松さん» いえいえこちらこそわかりにくい表現をしてしまって申し訳ありませんでした！ご丁寧に返信までありがとうございます！ (2016年12月6日 8時) (レス) id: fc6ad45da9 (このIDを非表示/違反報告)
愁(しゅう) - 僕と初鍛刀が同じなことに悶えました← (2016年12月5日 22時) (レス) id: 47c2114946 (このIDを非表示/違反報告)
花日松(プロフ) - ユウカさん» そうだったんですか！すみませんちゃんと見てなくて！ (2016年12月5日 13時) (レス) id: 6d8f5ab43f (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - 花日松さん» コメントありがとうございます！冷却材のほうは一応31話のほうで書いているのですが、作者の解釈で大変わかりにくい表記になっていますね…。申し訳ありません！今後はわかりやすいように尽力します！更新頑張らせて頂きます！ (2016年12月5日 12時) (レス) id: 090ea0c50e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウカ | 作成日時：2015年9月3日 21時
