JUMPな日常４ (ページ7)

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有岡side
ーーー3日後ーーー

「んっ……」

伊「あ、大ちゃん起きた？」

あれ、俺……

伊「ちょっと身体見せてねー」

ここ、基地？

伊「んー、やっぱ熱まだ下がってないね」

有「伊野尾ちゃん…」

伊「んー？」

有「俺、なんでここに…」

伊「覚えてないの？」

有「へ？」

伊「ターゲットに毒付きのナイフで刺されたじゃん」

有「あ……」

そうだ、俺、ターゲットのナイフを受けたんだ…。
あのとき確かにターゲットは、猛毒が塗ってあるって言ってた。
でも、受けた後どうなったんだっけ…。

有「俺さ、刺された後の記憶がないんだけど、どうなったの？」

伊「やっぱ覚えてないんだ」

有「んー、あんまり…」

伊「まぁ、だいぶ朦朧としてたしね。
あの後、高木が大ちゃんを回収して、基地に戻ってきたの。
高木がうまくナイフと解毒剤を回収してくれたから、基地で検査して解毒したの」

有「そうだったんだ…」

ってことは、俺結構やばかったのか…。

伊「ターゲット強かったし、むしろこれくらいで帰って来れてよかったよ。
大ちゃんじゃなかったらもっとひどいことになってたと思うし」

有「でも俺、普段なら不意打ちのナイフくらい避けられるのに…」

伊「それ程ターゲットが強かったってことだよ。
本気で大ちゃんのこと引き込みたかったみたいだし」

へ？

伊「あれ、気づいてない？」

有「なにが？」

伊「大ちゃん、3日間も眠ってたんだよ」

有「え…」

3日!?

伊「解毒剤も本物だけど、あの毒自体も本物。
一時的なものじゃなくて、効果が長く持続するような強い毒だよあれ。
さすがにそこまで強い毒には抗体ないし、そーいうもの使えばしばらく抵抗できない。
それ分かっててあえてあの毒使ったんだろうね」

有「そうなんだ…」

伊「高木が冷静に判断したのが大きかったね。
高木に感謝しときな」

有「うん。伊野尾ちゃんもありがと」

伊「はいよー」

とりあえず、高木にお礼言いに行くか…。
と、立とうとしたそのとき。

伊「ちょっと、動いちゃダメだよ」

え。

有「え、だって俺もう元気だよ」

伊「毒が中和されきってないんだからダメ」

有「3日も寝てたのに？」

伊「ダメ。それくらいの猛毒なの」

有「……」

伊「あと1週間は絶対安静だから」

有「長い!!」

伊「守れないなら縛り付けとくからね」

えーーーーー………