31.お嬢様、夢を見る ページ40
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『Aはどんな人と結婚するのかな〜』
『えー？何急に』
夢を見た。いつだったか、お父さんとそんな話をした時の夢。
『Aと結婚するって事はうちを継ぐって事だからなあ…』
『………』
『まあ、Aが連れて来る人なら絶対に文句はないな。安心して五十嵐一家を任せられる』
『…そうかなぁ』
『本当は祐基か拓弥、どっちかが継ぐのが安心なんだけどな〜。けどそうなるとどっちも譲らないだろうなあ、色々と』
色々と…？二人ともそんなにバチバチ争いしてたっけ？
『もちろんAが継ぐのもありだけど…やっぱり危険な事だってあるからAにそんな目には合わせたくないなあ』
『大丈夫だよ、どうにかなる』
『…もし俺に万が一の事があったら、その後の事は全部Aが決めてくれ。たった一人の娘なんだから……それに祐基と拓弥だって側にいる。二人は絶対にAから離れたりしないからな』
大きい手で私の頭をぐしゃぐしゃと撫でたお父さん。昔から変わらない大きな手。私はその手が大好きだった。
早く目を覚まして、私の頭を撫でて欲しい。もう一度隣を見るとお父さんはいなくて、代わりにいつもの二人が隣にいる。二人は微笑んで私の手を握った。お父さんとは違った暖かさと手の大きさが、やけにリアルに感じた。
佑「……ねー、こーちゃん見て…」
晃「…んー…なんやねん…………ふはは、」
太「ん……晃一さん？…」
海「………若？、…」
稜「どうかしました……」
佑「しー……」
晃「……こいつらほんまA好きやな」
海「…お嬢さんも、二人のこと相当好きですよ」
祐基は私の右手、拓弥が私の左手をしっかり握ったまま眠っていて。私も安心してるようにすやすや眠っている姿は、五人にばっちり見られていた。
そしてその次の日。お父さんの容態が急変したと連絡が入った。
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ひろ(プロフ) - 初めて書かせていただきます！すごく面白いです！みんながワイルドな感じでドキドキですね(///ω///)続き楽しみにしてます!! (2017年5月16日 2時) (
レス) id: ce336a9dfc (このIDを非表示/違反報告)
エム - なな.さんの作品めっちゃ好きです！更新待ってまーす！ (2017年5月10日 0時) (レス) id: be027d3da3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な な . | 作成日時：2017年5月7日 12時
