気が付く度 F ページ2
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同じクラスの河合が
盲腸で入院しプリント届けるがてら
病院に家が近い俺は2日に一度の割合で
ここ1週間病院に通っていた
けど、今日は河合の見舞いじゃなくて
藤「よ」
北「なに、また来たの」
一昨日知り合った、北山 宏光に会いに来た
実は昨日も会いにきたんだけどね
鼻にかかった笑い声とか
笑うとき細める目とか
ありきたりだけど、一目惚れして
俺から話しかけちゃった
北「暇なの」
藤「まぁね」
廊下で会えたからそのまま病室についてく
北山の部屋は6階にある個室
トイレとか風呂は共有らしい
ほんと、ベッドとテレビと手洗い場があるくらい
北山はベッドに座り
俺は勝手に空いてる隣の席に座った
藤「今日は何してたの？」
北「散歩に、じーさんたちと囲碁した」
藤「しぶっ」
俺より背は低いし、何年なんだろ
知り合ったばかりの俺が知ってるのは
名前と病室だけ
北「藤ヶ谷は？」
藤「見て、今日の小テスト」
北「うわ、お前馬鹿じゃん」
優しい北山は俺の話も笑って聞いてくれる
でも昨日会ったばかりのやつに見せる笑顔なんて
当たり前だけど、壁しか感じない。
近付きたいのに
北「ここは、〜の公式だよ」
藤「え、北山って頭いいの？」
北「ばか。つか、これ1年前のだから」
1年前？って、え？
藤「……3年？」
北「同じ高校のな」
藤「えええ！？まじ？？ちっさ…」
北「うっせ」
同じ高校なのはすげぇ嬉しいけど
見たことないなぁってそりゃ学年違うし
なんなら3年は校舎が違う
ええ…まじかよ、年上？
衝撃で視線が下がっていると
北「先輩って呼んでもいいよ」
藤「！////」
俺の顔を下から覗き込んできた北山
北「んははっ驚きすぎだから」
その笑顔に好きと叫びたくなった
多分、君の一部を知る度にそう思うだろう
藤「北山はさ」
ボフッ
北「……」
藤「北山？」
どこが悪いの、そう聞こうとしたら
急に寝始めた北山
藤「おい、なんだよ、急に」
何ふざけて…
北「……」
藤「北山…？」
うそ、まじで寝てる？
そんな疲れてたの？
藤「えー……」
目をつぶって完全に起きる気配のない北山
藤「ふはは、なんなの」
気が抜けた寝顔に思わず笑ってしまった
どこが先輩？
仕方ないから北山に毛布をかけて
荷物をまとめた
藤「またね」
北山の柔らかい髪に
少し触れて
病室を後にした
明日も来よう、なんて
まだまだ俺はお気楽なまま
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puu(プロフ) - お返事と続編ありがとうございます！すれ違っちゃったのね、、。でもラブラブですね！この2人の再会シーンはどんな感じなんだろうと想像してみたんですが、思いつかない（笑）また構想ありましたら続編とか番外編お願いします！ (2019年12月28日 18時) (
レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - puuさん» コメントありがとうございます！お礼遅くなってごめんなさい。楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2019年12月27日 17時) (レス) id: fc23db796f (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - この遠距離どうなっちゃうかハラハラしながら読んでました。最後まですれ違わなくて本当に良かった！もし構想ありましたら、このあと穏やかながらもラブラブな2人の話が読みたいです。 (2019年10月8日 8時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - yokonana（nanaco）さん» はじめまして！嬉しいです〜〜、コメントありがとうございます。参考にさせて頂きます(*'▽'*) (2019年4月9日 8時) (レス) id: b58d4f2cac (このIDを非表示/違反報告)
yokonana（nanaco）(プロフ) - はじめまして(*^^*)よくありさんの小説見させて頂いてる者ですが、長編見たいなぁと思いコメント失礼致しました。この作品、とても好きです(*´∀`) (2019年4月9日 8時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あり
| 作成日時：2019年3月31日 3時
