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ゆっくり静かに時間は経っていく
ともに、気温が下がる冬は
なんとなく自分も
ゆっくり降下していっている気がする
大「なぁー」
北「何だよ」
大「もうレポートうちでやらん？」
年も終わりかけ
つまりレポートの季節がやってきて
大倉とカフェに来てレポート中
大倉はもう、集中力がきれたみたいだ。
大「泊まりで」
北「…着替えない」
大「そんなん貸してもいいけど」
泊まりか…ちゃんとレポートやるかな？
まぁ、俺も集中力切れ始めたけど
大「鍋しょーや」
北「いーじゃん！あ、藤ヶ谷に連絡するわ」
大「ふ」
北「あ？なんだよ」
大倉が急に人見て笑うから
ジロッと視線をやると
ちょっと、藤ヶ谷と似た雰囲気を纏ってた
大「可愛いなぁ…て、思った」
北「はぁっ？//」
可愛いとか…言われることはよくあるけど
なんでか今日は顔があつい
大「…行こ」
北「え？ちょ、おい！」
変なことを言いだしたかと思うと
荷物を持って先に店を出てしまった大倉
パソコンを片付けで慌てて俺も店を出た
北「おい、なんだよ、急に」
大「…」
北「おおく…」
無視する大倉
ムカついて下から顔を覗き込むと
大倉は手で顔を隠してたけど
バレバレなくらい顔が赤かった
大「見んなや…////」
北 「……」
普段から可愛いとか俺の宏光とか
よく言ってきてた大倉
でも冗談だと思ってたし
こんな反応、初めてだし
大「…行こ」
北「ん…」
胸が少し高鳴った
大「あ、何鍋がいい？」
北「辛いの！」
大「いーやん」
変な空気にそわそわして
気恥ずかしくて
2人で急にテンションをあげた
けど、やっぱちょっと違う
それは確実にお互い気付いていた
大「…映画借りる？」
北「や、…いいや」
別段好きなわけじゃない。
ただ藤ヶ谷といたい言い訳で…
あれももうやめようかな…
北「つーかレポートすんだろ」
大「あ、そーやん…」
北「絶対２本は仕上げるからな」
大「うわ徹夜やん」
なんで俺、藤ヶ谷が好きなんだろう
ずっと一緒にいたから？
でもいつから？
意識し始めたのは高校からだし
俺は藤ヶ谷が好きだ
理由は分からないけど…
好きなとこは沢山言える
大「あ」
北「ん？」
例えば、タイミングがいいとことか
藤「あ、北山と大倉くん」
例えば目が合うと
しばらく真っ直ぐ逸らさないとこ、とか…
藤「レポート順調？」
多分全部好き
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作者名：あ
| 作成日時：2017年11月4日 22時
