恋愛奮闘記 5【ONE PIECE】 (ページ15)

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EP32 ページ15

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少しの間シン…と静まり返り、ギコギコとボートを漕ぐ音だけが海に響く。

チラチラと気まずそうにこちらを見てくるバギー。

あ「シャンクスは私のこと…信用できない？」

シ「……」

黙り込むシャンクス。

船が少し進むたびに私の中で何かが溢れ出そうになる。

あ「でも信じて！黙ってたのは、この力のせいで過去も未来も変えてしまうんじゃないかって怖かっただけで…」

シ「……」

あ「決して、みんなを騙して乗っ取ろうだなんて…」

シ「……」

あ「思って…ないよ…」

“おうミラ！こんなところにいたのか！今日はルフィと一緒じゃないのか？”

“なーに！気にすることない！女だろうがなんだろうが、海賊旗をかかげればみんな海賊だ。夢を持つことは自由だ！”

“またきっとすぐ会えるさ。すぐにな”

…シャンクス…

ポロポロポロ…

シ・バ「「…‥ッ！？」」

気がつけば、私はポロポロと涙を流していた。

バ「おい、シャンクス！何泣かせてんだよッ！(ｺｿｯ」

シ「いや…俺は別にッ…(ｺｿｯ」

二人がコソコソ話しているが、何を話しているか聞こえない。

きっと私が嘘をついてるって言ってるに違いない…

“ミラ、お前ならきっとなれる。世界を変えてこい。
俺達はお前を信じてる”

あ「…ッグスッ…… シャンクス…」

シ「…？(;」

あ「…お願い…嫌いにならないで…ッ」

シ「…ッ…！」

私やルフィを海賊に導いてくれた私の憧れで尊敬する人。

私とルフィの大好きな人だ。

そんな人に嫌われたら…私は…

あ「…黙ってたのはごめんなさいッ…グスッ…でも、信じて…ッ」

シ「…それは…」

あ「…お願い…もう嘘なんてつかないから…ッ‥」

うぅ…と年柄もなく涙を流し、シャンクスの手をぎゅっと掴む。

私とシャンクスを交互にみるバギー。
とても何か言いたそうな顔をしている。

シ「わ…わかった！！わかったからッ！信じる！信じるよ！」

パッと手を離すシャンクス。

それと同時に私の顔はパーッと明るくなり、
それが溢れ出たのか私の周りも明るく灯りを灯した。

…ギュッ！！

シ「…ぉわッ！」

あ「ありがとうシャンクス！大好きッ！！」

シ「…ッ…！？！///」

私は嬉しさのあまり、しばらくシャンクスから離れなかったという。

その間、バギーは「あらーーまーー(笑」と終始楽しそうにしていたらしい。