EP 57 ページ8
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翌日
医療室ではまだ目覚めぬミラの看病をナミとチョッパーが行なっていた。
いつも賑やかな船内がとても静かに感じる。
ナ「ミラ…あんたがいないとアイツらの面倒全部私がみることになるんだからッ…そんなこと許さないわよ」
ミラの手をぎゅっと握るナミ。
だが握り返してくれるはずもなく、力のない手に胸が締め付けられた。
ドタドタドタドタッ！！
荒々しい足音。
この主が誰だかすぐにわかった。
ル「おいナミ！ミラに肉…っブヘッ！！」
ナ「うっさいッ！！」
勢いよく扉を開けたルフィだが、同時にナミの蹴りが飛んだ。
ナミの脚がルフィの顔にめり込んでいる。
ル「ってぇ！なにすんだナミ！俺はミラに肉を食わせようと思ってだなッ！！」
ナ「バカ！意識のないミラがどうやって食べるってのよッ！」
ル「… ？どうやって食うんだ？」
ナ「知るかッ！！！」
なんら変わらない船長に呆れるナミ。
ルフィはベットで眠るミラの顔を覗いた。
ル「まーだ起きねぇのか、ミラのやつ」
チ「恐らく今、ウイルスが全体に行き渡っているはずだ。体の中に巣を見つけるまでは危害が加わらないように意識をなくしているんだ…」
ナ「危害を加えたらどうなるの？」
チ「わからねぇ…ただ今は安静に寝かしておくしか…」
ル「水ぶっかけたら目ぇ覚ますんじゃねぇか？」
ボカッバキッドガンッ！！
ナ「ドアホッ！！あんた今チョッパーの話聞いてたッ？！危害を加えちゃダメなの！わかったッ？！」
ル「ばぁい"。ぶみまぜんでじだ。」
顔中コブだらけのルフィ。
ナミはそのままチョッパーに看病を任せ、進路の確認へと甲板に出て行った。
言わずもがな、ルフィは医療室から追い出されていた。
お昼を過ぎ…後から、ロビンが医療室へと来た。
チョッパー1人じゃ大変だろうとナミの代わりに来てくれたのだ。
チ「ロビン！ちょうど今、ナミを呼びに行こうと思ってたんだ。ミラの着替えを頼んでもいいか？」
ロ「ええ、私が着替えさせておくわ。それより…少しの間ミラと二人きりにさせてくれないかしら？」
チ「…？？ あ、あぁ…わかった！」
ロ「ありがと笑」
チ「何かあったらすぐ呼んでくれよなッ！」
そう言って、医療室を後にした。
ロ「ふふ、そろそろ目を開けてもいいんじゃないかしらミラ」
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作者名：koi | 作成日時：2019年2月17日 0時
