Can't Say Goodbye【1】

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北人side



……言っちゃった


自分で言っといてダメージくらってるあたり、まだダメだな

もう千紗への片想いは辞める、さっき千紗と別れてからそう決心したとこなのに







樹｢……じゃあ、俺が小野さんのこと好きになってもいいってことですよね ？｣


北人｢……は？｣


樹｢普通にすげぇ可愛いし優しいし。北人さんの幼なじみだから1歩引くつもりだったけど、北人さんがもう好きじゃないんって言うんなら俺が貰いますよ｣


北｢それは、｣





樹｢だって、赤の他人ですもんね｣







”赤の他人” その言葉が心に刺さった


俺と千紗はもう、他人なんだ





北人｢……好きにすれば｣


樹｢っっ！なんで、！｣





ｶﾞﾁｬｯ



陣｢おー、2人とも早いな｣


壱馬｢どうせ喋ってたんだろ笑｣


慎｢遅刻する翔平さんよりマシですよ｣


陣｢あいつまた遅刻か！！｣





樹が何か言いかけた瞬間、メンバーが次々に入ってきた




北人｢何言おうとしたの？｣


樹｢……なんでもありません。水買ってきます｣



そう言って部屋から出て行った






壱馬｢北人、樹となんかあった？｣



俺らの空気から何かを読み取ったのか、壱馬が話しかけてきた




北人｢樹が、千紗のこと貰うって｣


壱馬｢は？！お前それでいいのかよ｣


北人｢……だって、俺らもう赤の他人だし｣


壱馬｢……｣




壱馬はそれ以上何も聞いてこなかった



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