･踏み出せない足【JN】 ページ15
【ｼﾞﾝside】
仕事の忙しさと疲れで
心に空いた穴を誤魔化そうとした。
でも、帰宅した家に電気はついてなくて
“おかえり”の言葉も聞こえない。
そうだ、もう居ないんだ…って
その度に痛感させられる。
まだ…一週間しか経ってないのに…
ﾃﾋｮﾝ「…痛っ、」
ｼﾞﾝ「どうした？」
ﾃﾋｮﾝ「何か踏んだ……あ、これ…」
リビングに転がるおもちゃのパーツ。
ｼﾞﾝ「どこから出てきたの、それ。」
ﾃﾋｮﾝ「さぁ？…忘れ物しないって言ったくせに。」
このパーツを、ｿｱは探してるんだろうな…
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「あはっ、やっぱりｿｱちゃん癒される。」
ｿｱの動画を見て笑い…
ﾎｿｸ「今ごろ何してるかな。」
ｼﾞﾐﾝ「施設ってさ、子供が沢山いるんだよね？
ｿｱちゃんだけじゃなくてその子達のお世話なんて、大変だろうな…」
ﾅﾑｼﾞｭﾝ「また後回しにしてるんだろうな、自分のことなんて。」
相変わらず心配して…
ﾕﾝｷﾞ「あっ…」
ﾃﾋｮﾝ「どうしたの？ﾕﾝｷﾞﾋｮﾝ。」
ﾕﾝｷﾞ「また作り過ぎた。」
ﾃﾋｮﾝ「ほんとだ…」
すっかり身に付いた、料理の分量。
.
＿ｶﾞﾁｬ。
ｼﾞﾝ「…っ、」
誰も居ない、空っぽの部屋へ入り
何かを捜し求めてゆっくり一周する。
ふとした瞬間、ほんの一瞬…
恋しくて堪らない匂いが鼻をかすめる。
気のせいかと思うほど、ほんとに一瞬…
ﾕﾝｷﾞ「ﾋｮﾝ、飯出来たけど。」
ｼﾞﾝ「うん…」
ﾕﾝｷﾞ「……ﾋｮﾝの分残しとくから、ゆっくり来て。」
ｼﾞﾝ「俺らってほんと…」
ﾕﾝｷﾞ「うん、何も学んでないよな、あの二人から。
つくづく自分が嫌になるよ…男ってのはほんとに弱いんだって。」
ｼﾞﾝ「…何やってんだろうな、俺ら。」
たった一週間…いや、もう一週間も経ったのに
俺らは前に進むどころか戻りたがってる。
こんな情けない時間を過ごすために
別れを決意した訳じゃないのに…
ﾕﾝｷﾞ「結果出せばいいんだよ、それが恩返しになる。」
ｼﾞﾝ「そうだな。」
俺達がどれほど凄いのか、見せてあげるよ。
君が“幸せ”だって感じたこの数ヶ月が
もっともっと幸せで特別な時間に感じるくらいに。
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k.n(プロフ) - 久しぶりに読み直しましたが、やはりとっても素敵な絆ストーリーで大好きです。ペン卒されたとのことですが、この作品は消さずにとっておいて頂けたら幸いです。 (2023年3月10日 17時) (
レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
鵜飼 - すっごく感動しました (2022年2月5日 23時) (レス) @page35 id: 57a295bc52 (このIDを非表示/違反報告)
xts9cp5sUjUGJbj(プロフ) - 今まで私が読んだ話の中で1番、絆の感動的なストーリーの中にほんのり甘い恋愛があって、甘すぎなくてとても読みやすくまさにどストライクなお話でした！！作者様が描くジンくん超好みです、ありがとうございます(?)番外編など気長に待ちながらこれからも応援してます！ (2021年9月28日 3時) (レス) id: a176559be4 (このIDを非表示/違反報告)
k.n(プロフ) - 何度読み返しても素敵なストーリーで、メンバーとの絆を感じます。それぞれの動きが『その人らしい』雰囲気で、恋愛恋愛してない感じが最後のジン君とのやりとりにグッときます。番外編気長に待ってます！ (2021年1月19日 15時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
Ako(プロフ) - 一夜で完結まで読み終えました。本当に本当にほーんとに面白かったです！！！！！！感動と悲しい気持ちとでわんわん泣きました笑続編とまではいかなくても番外編みたいなのをできたら作って欲しいです！！ジンくんとの恋仲でもみんなの日常的なものでも！！！ (2020年12月5日 7時) (レス) id: 1395fa2c8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ORI
| 作成日時：2020年5月17日 18時
