▼もぐもぐ【みんぎゅ】 ページ35
【ﾐﾝｷﾞｭside】
ﾐﾝｷﾞｭ「A、ご飯食べるよー。」
夕方、出勤してすぐにAの看護記録を見て嬉しくなった。
鼻から入れてた経管栄養のチューブが抜かれてて
それはつまり、また一歩回復へ近付いたって事だから。
A「あっ、なんか変わってる。」
ﾐﾝｷﾞｭ「普通のおかずに戻ってるよ、ご飯はお粥だけど。」
食事形態も、やっと常食へ戻りつつある。
流動食とかドロドロしたやつは好きじゃないから
これで少しは食べる意欲も湧いてくるはず。
ﾐﾝｷﾞｭ「はい、Aはスプーン持って。」
A「おさかな。」
ﾐﾝｷﾞｭ「うん、煮魚ね。それとお味噌汁、ポテトサラダ。
魚ほぐしてあげるから、他の食べてて。こぼさないように。」
煮魚の骨を取って身をほぐしてあげてる間
スプーンでポテトサラダをつつくA。
ﾐﾝｷﾞｭ「こら、にんじん掘るな(笑)」
A「いっぱい出てくるよ。」
ﾐﾝｷﾞｭ「好き嫌いしない。」
A「嫌いなんじゃなくて、食べれないの。」
ﾐﾝｷﾞｭ「一緒だろ。はい、お魚。ご飯にのせるよ。」
A「…(ﾊﾟｸｯ」
ﾐﾝｷﾞｭ「美味しい？」
A「うん、おいしい。ねぇ、先生たち帰った？」
ﾐﾝｷﾞｭ「医局にいるんじゃない？まだ帰ってないと思うけど、何で？」
A「ひどいんだよ？突然きて、いきなりチューブ抜くんだもん。」
ﾐﾝｷﾞｭ「猶予ある方が嫌じゃない？明日とか、明後日とか。
その間ずっとドキドキしてソワソワするより、一瞬で終わった方が楽だと思うけど。だから先生もいきなり来たんだよ。はい、あーん。」
A「…(ﾊﾟｸｯ」
ﾐﾝｷﾞｭ「よく頑張ったじゃん、偉い偉い。お味噌汁も食べてよ。」
A「うん…せっかく頑張ったのに一つ損した。」
ﾐﾝｷﾞｭ「何を？」
A「スンチョル先生がご褒美いる？って聞いてきたけど…
つい、"いらない"って言っちゃった…」
ﾐﾝｷﾞｭ「何で意地張るかな(笑)」
A「だって…(ﾓｸﾞﾓｸﾞ」
ﾐﾝｷﾞｭ「先生にお願いしといてあげるよ、ご褒美お願いしますって。」
A「ほんと？」
ﾐﾝｷﾞｭ「うん。だからそのニンジン食べて。」
A「これ食べれないんだって。」
ﾐﾝｷﾞｭ「…(笑)」
なんて話をしながら、結構食べてくれた。
ご褒美お願いしといてやるよ。ニンジンは食べてないけど。
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ORI(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます( ¨̮ )いつ更新出来るか分かりませんが、リストに追加しておきます！お待たせしてしまうと思いますが、ご了承ください(´;ω;) (2023年2月25日 22時) (
レス) id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - コメント失礼します☺︎リクエストがあるのですが…熱せん妄で何かに怯えてる主人公ちゃんのお話を読んでみたいです！よろしければお願いします☺︎いつも更新ありがとうございます☺︎ (2023年2月25日 1時) (レス) id: 39bd297dc3 (このIDを非表示/違反報告)
ORI(プロフ) - びびさん» こちらこそ、温かいコメントありがとうございます(泣)日々お話を書く原動力なります( ¨̮ )これからも楽しんでもらえると嬉しいです♡ (2023年2月22日 22時) (レス) id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
びび(プロフ) - コメント失礼します☺今回もすごくほっこりしながら読ませて頂きました(T_T)♡更新ありがとうございます、これからも楽しみにしています！ (2023年2月22日 10時) (レス) id: 35ae13d1b2 (このIDを非表示/違反報告)
io - ありがとうございます!! (2023年2月19日 21時) (レス) id: dd8ba886ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ORI
| 作成日時：2023年1月18日 18時
