・ ページ35
あれから1ヶ月、壱馬先輩に付き纏うのをやめてまたいつものつまらない日常に戻った
壱馬先輩のことはまだ好きだけど、あの怖い先輩を思い出すと話しかける勇気が出ない
廊下ですれ違ってドキドキする私とは反対に、壱馬先輩は見えてないかのように目も合わないし、もちろん話すこともない
はぁ、、終わったな、、でも私が悪いよね、、
あんなことしなきゃよかったと何回も何十回も思った。
「てかさー、最近壱馬くん、女遊びやばいらしいよ?」
「え、嘘、さすがに引くんだけど(笑)」
移動教室に向かう階段の下で壱馬先輩と同じ学年の先輩達が話していた
「しかも1日に10人超えるらしい(笑)やばくない?」
「やばすぎ(笑)ちょっと無理だわ〜」
そんなわけない、、
壱馬先輩はそんな人じゃない、、
確かにかっこいいからそういう風に見られがちだけど、絶対そんなの嘘だよ
「あ、あの!それ嘘だと思います、、そんなことしないと思います、、」
思わず口を挟んでしまった
「は?あんたなに?壱馬くんのお友達?(笑)」
「てか年下のくせに生意気なんだけど」
ドンっと肩を押され後ろに倒れそうになりぎゅっと目をつむる
でも倒れることはなくて、後ろからふわっと抱きしめられ、びっくりして後ろを振り返る
「壱馬先輩、、なんで、、」
397人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ysakamosan | 作成日時:2022年6月24日 23時