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side:you
『げほっ、もしもし...?』
お互いの家で何回も遊ぶようになった頃。勝手知ったる、なんて言葉がぴったりな位には行っていた。最早第二の家だ。
季節の変わり目だったから、風邪引きやすいねなんて話をした次の次の日位に、電話がかかってきた。
それはもう、予想どうりだった。
「もしもし、らずです...鬱くん?風邪かな、大丈夫?」
『...だいじょばない...っけほ、』
「うーん...鍵ポストに入れといて、看病したる。寝とくんやぞ?」
『っうん、』
喉がやられてるみたいだったし、鼻声だったし...おっとこれは...?移る感じか?
______
とりあえず必要なものを買って鬱くんの家へ。
ポストをあさって鍵を取りだし家に入ると、鬱くんの咳が聞こえてきた。
「鬱くーん、熱はかろ?」
「...ん、」
鬱くんの服を引っ張って脇に体温計を挟む。体温計の冷たさに驚いて、鬱くんは熱い体をはねさせる。
「鬱くん、大丈夫だからね。」
優しく頭を撫でて、体温計がなるのを待つ。夜になると熱が上がるかもしれないから、ちょっとその事も考えながら。
てか鬱くんお前ぇ...かわいすぎやしないか。
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作者名:よるそら。 | 作成日時:2019年5月21日 5時