episode４ ページ5
確認した注意事項は大きく２つ。
1つ、連絡先やSNSの交換は×
プライベートの際になら問題ないが、今回はあくまで仕事。
カメラが回っていてもいなくても一切NG。
これはまあ普通のことだ。
普段のお給仕でもご主人様やお嬢様とつながることは禁止だから、いつも通りだ。
少し残念だな、とは思うけれどそもそも聞く度胸なんて微塵もないから問題ない。
2つ、SNSへの投稿×
これは私たちメイド側に課されたもの。
Knightsは国民的アイドルでそのほとんどが女性だ。
うっかり「Knightsのみなさんが来てくれました〜♡」なんて投稿したものなら炎上してしまいそうだ。
ファンへの気遣いらしい。なにそれ好き。
Knights側は番組の宣伝の際のみ投稿するらしい。
私たちのお店のアカウントをタグ付けしてくれるそうなので、店の宣伝の心配もいらない。
以上を守って、あとは私たちが普通に接客をして、Knightsのメンバーがメイド喫茶体験をする。
これが今回の企画の趣旨。
メイドカフェ行くだけで番組成立するってさすがだな、と思う。
撮影が始まった。
「うっちゅ〜☆ 今日はメイドカフェに来たぞー！」
「ドキドキするねェ。俺、メイドってス〜ちゃんが着てたあれしか見たことないんだよね」
「ちょっ……！ 凛月先輩それ今言わなくていいです！」
「アタシもメイドさん興味あるわァ、お化粧とかスキンケアについていろいろ聞きたいの」
「早速入るよ〜。外観もいいけど内装が上品な感じでいいね。床も埃一つ落ちてなくてきれい」
泉くんが！！！ ほめてくれてる我が職場を！！！
ああ清掃係のみんなに拍手を送りたい。
素晴らしい仕事をしたよほんと。
入店してきたメンバーを、席まで案内するのに抜擢されたのはなぜか私。
あんずさんに「じゃあAさんお願いします」って適当に指名された。
ばくばく脈打つ心臓の音が、メンバーに聞かれてしまわないか怖いけれど、冷静を装って声をかける。
「おかえりなさいませ、ご主人様っ」
にっこり微笑めばいつもの仕事のスイッチが入った。
もちろん心臓はうるさいけれど、頭の中はすっきりしている。
「え、今日初めて来たのにおかえりなさいって言われた！！ なんで！？」
無邪気に顔を近づけて聞いてくるレオくん。
ちっかいなぁぁぁと思っていると
「俺たち主人の帰りを待ってくれてたんだよ、メイドさんは。第二の家だと思ってみたら〜？」
泉くんがレオくんを私からはがしていった。
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咲愛(プロフ) - ﾂｷさん» コメントありがとうございます！始まった頃から読んでいただけているとは、大変うれしいです！続きは本日中に公開出来たらと思ってますので、ぜひぜひ今後ともよろしくお願いします！ (2023年2月22日 16時) (
レス) id: 8b89f62398 (このIDを非表示/違反報告)
ﾂｷ(プロフ) - この作品が始まった頃から楽しく読ませて頂いてます！毎日更新が楽しみで素敵な作品に出会えたなと思いました！続き楽しみに待ってます！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 56454ebf31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲愛 | 作成日時：2023年1月27日 12時
