私の元カレの三ツ谷くん

第18話○ ページ18

あの後、サクは私が綾瀬くんにホテルに連れて行かれそうになったことを知り、思いっきり謝っていた。
自分が一緒に帰るように促したからだと思っていたらしい。

サクは1ミリも悪くないし、悪いのは全部綾瀬くんだから！ということを伝えた。





そして今は春のキャンプについての話し合い。
この学校では親睦を深めるため、最初にキャンプという項目で1泊2日、校外学習に行くらしい。




先生からその話を聞き、最悪の気分になる。



なぜなら私は
びっくりするほど料理ができない！

人類の不器用代表といっても過言ではないのだ！




先生「じゃあ班決めするか！くじ引きで！」



そう言って先生は笑顔であみだくじを生徒に見せる。


私はサクと目を合わせ、
同じ班になりますように、と手を合わせる。




順番にあみだくじを行い、
班別に分かれる。



三ツ谷くんが私の前にあみだくじを行なっていた。
三ツ谷くんは3班らしい。



私もドキドキしながら、あみだくじを行う。


線を指でなぞり、
自分の番号を確認する。



…2班だ。



まあそんなに運よく三ツ谷くんと同じ班にはなれないよね。



なんて思いながら2班の場所に行く。



するとそこには、
ナホヤくん！
…としのぶちゃんがいた。




ナホヤくんと一緒の班で安心感もあるものの、
しのぶちゃんも同じ班ということに多少引っ掛かりを覚える。




ナホヤ「お、Aと一緒かぁ！不安だな」

あ「どういう意味！」

ナホヤ「べっつに〜」



そう言ってナホヤくんはニヤニヤしていた。


そして周りを見渡してはっとする。

1班4人だったよね




あ「あれ、そういえば後1人は…」



そう言いかけた時、
後ろから肩を組まれる。


驚き、振り返ると、
そこには笑顔の三ツ谷くんがいた。



あ「え？」

三ツ谷「一緒の班、よろしくな！」


しのぶ「三ツ谷も一緒！？」


しのぶちゃんは先程の表情とは打って変わって楽しそうだ。



あ「三ツ谷くん、3班じゃなかったっけ…」


三ツ谷「なんで俺の番号知ってんの？もしかして、一緒の班が良かった？」


三ツ谷くんは私を見たまま、ニヤニヤと笑う。
急に恥ずかしくなって、そんなんじゃない！と否定する。



三ツ谷「変わってもらった。よろしくな！」



どうしてわざわざ？


そんな疑問が残ったが、
なかなかの濃いメンバーが揃い、
それどころじゃなかった。


…この4人で大丈夫かな




なんというか…



波乱の予感です…

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←第17話○

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す