キャラメルソルト・シュガー (ページ43)

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岩本くんのがっちりとした男らしい背中に勢いよく飛び乗った。

危なげなく私の脚を抱えた岩本くんは

その場で軽く跳ねる。

『⋯⋯重くない？』

岩本「全然重くねぇよ。むしろ軽いくらい。ちゃんと食ってる？」

『食べてるよ。さっきもいちご大福食べたからね』

それで思い出す。

さっきの佐久間くんの顔、いちごみたいだったなって。

「いいね〜2人とも！もっとちょうだい！！岩本くんももっと笑顔！」

『笑顔だって〜』

岩本「いや十分笑ってるから！」

カメラマンさんが岩本くんに向けてニコッと白い歯を見せた。

おお、、笑顔が眩しいな。

さてはて。

これ以上に岩本くんの笑顔を引き出すにはどうしたらいいのだろうか。

そう思った時に頭に浮かんだのは

ミトちゃんだった。

『⋯⋯こ、んな感じだったっけ？』

緩く首に巻きつけていた腕の力を強め、岩本くんの首に顔を埋める。

カメラのフラッシュが明らかに多く焚かれた。

岩本「⋯⋯」

『⋯⋯やっば』

黙り込んだ岩本くんの顔は見えないけど、なんだか恥ずかしくなってきてすぐさま元に戻った。

私もいちごになってる気がする。

近距離はとっくに慣れてるはずなのに
何故か凄く恥ずかしい。

岩本「⋯⋯他のやつに今の絶対やんなよ。

特にふっかとか翔太。あと阿部も気をつけろ。アイツ意外とむっつりだからな」

『え？あ、うん』

むっつりなんだ。阿部ちゃんて。