キャラメルソルト・シュガー (ページ4)

今日:206 hit、昨日:253 hit、合計:1,152,418 hit

・ページ4

私とミトちゃんのインタビューでそれは起こった。

あぁほんと、、

機材は壊れて時間は押すしで今日は厄日かな。

美兎「⋯⋯っ！！」

『帰りましたぁ、』

楽屋の扉を開けた途端、ミトちゃんが私の横をすり抜けて行ったのを見て安堵のため息をつく。

ミトちゃんが真っ先に向かって抱きついた先は翔太くん。

そのままグリグリと顔を埋めた。

渡辺「うおっ、！⋯⋯どうした？何があった？」

宮舘「⋯⋯ミト。」

舘様が低い声で呟くと視線を私に向ける。

気づけばメンバー全員が私を見ていた。

人を殺しそうな視線やめれ。

『インタビューの人が死ぬほど威圧的だし意地悪だしで最悪だった。一応マネに言っといたけど』

岩本「⋯⋯分かった」

岩本くんが普段の無表情より数段怖い無表情でそう言った。

その声を皮切りに、涙を零さんとするミトちゃんをメンバーが我先にと慰めにかかる。

ミトちゃんは繊細なガラスのハートだから。

私はもはやステンレス製のハート的な。

きっと今日はみんな、ミトちゃんをいつもより甘やして優しくするんだろうな。

ふっかさんによしよしと頭を撫でられているミトちゃんを見てなんとなくそう思う。

『⋯⋯』

寂しくなんかないよ。

微かに笑って右腕を摩る。

"すみません！！機材のネジが緩んでたみたいで、怪我はありませんか？！"

いや完全にワザとだったじゃん！なんて言えるものだったら言っていたけれど。

アイドルに怪我させるとか正気か？とも思ったけど嫉妬で周りが見えていないんだろうなって。

⋯⋯私だって、半端な覚悟でジャニーズやってない。

"大丈夫です！痛くないんで"

それよりミトちゃんが怪我をしなくてよかった。

そう思えるくらいには大人なのだ。