純情ラ・プラトニック〈男主〉 (ページ1)

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度胸があって才能があって。

そんな子だったけれど、齢はわずか16歳。

グループの最年少の俺でさえ22歳。6歳差だ。

最年長のふっかとは約一回りの歳の差がある。

職人集団なんて呼ばれていたSnowManへの途中加入。
風当たりだって酷いものだった。

そんな状況、誰だって耐えられないだろう。

滝沢歌舞伎の華々しい舞台の裏で、一人孤独に泣いていた彼の姿を見た時に大切にしようと心に決めた。

俺らしくもなく押して押して押しまくって。
彼にとっての、、ラウールにとっての"信頼出来る先輩"のポジションを手に入れようと画策した。

まだ子供であるはずの彼を守ってあげたいと本気でそう思ったから。

『へっ、、？』

＿＿＿＿子供だったはずなのに。

「⋯⋯⋯⋯はぁ、っ、」

何回褒めたか覚えていないほど似合っている金髪がサラリと揺れた。苦しげに歪んだ顔が俺を熱っぽく射抜いていることだけは分かる。

意味がわからなくて身じろいだ身体を痛いほどの力でシーツに縫い付けられた。掴まれた手首の血流が止まってんじゃないかと思うほどに。

デビューのお祝いと冠して初めて自宅にラウールを招いた。お泊まりもしていい？なんてキラキラした目で言われたら断れるはずもなく。

ラウールの親御さんにも了承を得て実行されたこのお泊まり。夕飯も腕によりをかけて作り、お風呂も良い入浴剤を使い、ベットメイキングも念入りにした。

一緒に寝ようね、なんて言ったら何故か渋られたのが気になったけどそこは最近養った押して押して押しまくるスキルで押し通した、までは確か。

「好き。」

『っへ、、？』

「Aくんの事が好きになっちゃった」

予想だにしていなかった言葉に息が止まる。

だって、

それってつまり、

「付き合ってくださいとはまだ言えないけど⋯⋯4年後、俺が20歳になったら、、心も身体も俺のものにしたいって思ってる」

高校生とは思えない情熱的な口説き言葉に呆然するしかなかった。

形のいい唇が俺の首に擦り寄せられて温かい吐息が落ちる。その感触に思わず漏れた息にラウールの喉が鳴る音が聞こえた。

『ラ、ラウ、』

チクリと喉に走った痛みに目が回りそうだった。