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「ごめん、突然きて…。」


なんて声をかけたらいいか分からず、当たり障りのないことを言う。




まっすーはふるふると首を横に振ると、床頭台にあるメモにスラスラとペンを走らせる。




『手越が来ることは、小山から聞いていたから。』




…っ、ああ。



その一言すら、紙に書かないといけないんだ。




心にずしん、と重りが乗ったみたいに気持ちが沈む。









そしてそれと同時に、胸がもやっとした。




また慶ちゃん…。




入院中、俺とは連絡してくれなかったくせに、慶ちゃんやシゲとは連絡とってたんだ。




なんて、思わず責めそうになる。




「相手は病人なのだから」そう自分自身に言い聞かせ、まっすーが指を示してくれた椅子に腰掛ける。








「……。」



「……。」





普段、会話ってどうしてたっけ。


気まずい空気に耐えられなくなって、意を決して口を開こうとすると、まっすーが紙を突き出してきた。






『ずっと黙っててごめん。』






「あ…、いや、」



『言わなきゃ、言わなきゃっていうのはずっと思ってたんだけど、逃げてた。』









『手越からも、』









『自分からも。』









「…まっすー。」



スラスラと書いていたペンを1回置く。



すると、泣き出しそうな顔で、最も目にしたくない文字を君は書き始める。







































『ごめんね、もう一緒に歌うことができないや』









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さく(プロフ) - はさみのりさん» これからも応援してます!素敵なお話ありがとうございました。 (2018年8月1日 1時) (レス) id: f81c7981b1 (このIDを非表示/違反報告)
きみえ(プロフ) - はさみのりさん» これからも素晴らしいお話待ってます! (2018年7月29日 17時) (レス) id: 07ca606d01 (このIDを非表示/違反報告)
はさみのり(プロフ) - さくさん» 返信がおそくなってしまい、すみません(><) とても嬉しいお言葉ありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願い致します。 (2018年7月29日 6時) (レス) id: 7684741bb3 (このIDを非表示/違反報告)
はさみのり(プロフ) - きみえさん» 返信が遅くなってしまい、すみません(><) はじめてだなんて光栄です…!こちらこそご覧いただきありがとうございました! (2018年7月29日 6時) (レス) id: 7684741bb3 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - こんなに泣いたのは数年ぶりくらいというくらい、とにかく涙が溢れました。本当に感動しました!大好きなテゴマスの歌、声についてという重めな話題なのに、最後は幸せな気分になれました。素敵なお話をありがとうございました。 (2018年7月21日 9時) (レス) id: b4952ba7f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はさみのり | 作成日時:2018年6月5日 14時

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