ねぇ、一緒に歩いてもいい？

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E side.


最近、というかあのお出かけした日から
Aさんの様子がおかしい気がする。

と言うのも別に普段どんな人なのかとかは詳しくは知らないし昔からこんなふうに素っ気ない人なのかもしれない。

でも、なんとなく。

俺のことを避けているような気がするのだ。


だって遊んでいる時は楽しそうにしてくれたし
俺とたくさん話してくれた。
嬉しそうにだってしてくれたのだ。

LINE1つでこんなにも気になってしまうなんて
隠しきれないほどAさんのことを
意識してるんだな、俺。



そ ｢えいちゃん、お話あるって言ったら今聞いてくれる？｣

エ ｢聞いてあげる。｣

そ ｢ベランダ行こうぜ。｣

エ ｢わかった。｣


そらが片手にタバコを持っているのが見えて
俺もタバコを手に持った。


エ ｢話って何？｣


俺はタバコに火をつけながら問う。


そ ｢んー、あのさ…｣


そう言うとそらもタバコに火をつけた。

それでも言葉を選んでいるのか煙があがるだけだった。


エ ｢えぇ、何？重い話？｣

そ ｢重いっつーか…。｣

エ ｢別になんでもいいよ、ちゃんと聞く。｣

そ ｢…えいちゃんさ、Aさんと仲良い？｣

エ ｢あー、まぁ遊びに行ったくらい？｣


｢えー、なにそれ笑｣なんて言ってそらは
困った様に笑った。

するとすぐに真剣な顔つきで、
でも少し眉毛は八の字で。
忙しい奴だな。


そ ｢俺のさ大学の友達にAさんと同じ学校だった奴がいるんだけどさ、ちょっとAさんのこと知りたくて、話聞いたんだ。｣









そらが話す言葉が思った以上に重くて

俺の体からポロポロ落ちていった。

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