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【Aside】
野々宮「明日?あら?あなた、明日は高専に常駐するって聞いてるけど。五条さんから」
A「え?」
一瞬思考が停止した。
─────────…
真琴ちゃんから明日の任務がすべて他の人に回されたことを聞いた私は高専に戻って手早く事務室で報告書を作成し、提出して寮に帰った。
自室で普段着に着替えてから悟の部屋に行く。
五条「おかえり〜え?」
そして帰るなり悟に不機嫌な顔を向けた。
五条「………なんか怒ってる?」
A「理由は…言わなくても分かるよね?」
五条「だってぇ〜〜〜」
悟は読んでいた雑誌を放り投げてソファに寝転がった。
大きめのソファだからスペースには余裕がある。
私はあえて悟の足元側に座った。
五条「Aと一緒にいたいし、Aのこと自慢したいし、一緒にいたいし」
A「なんか二回同じこと言ってない…?」
悟は起き上がり、昨夜のように唇を尖らせる。
顔が近いけどそっちを見る気はない。
五条「一緒にいたいことの何がダメなの?」
A「一緒にいたいのはいいけど、任務を他の人に回すのは迷惑がかかるからダメって言ったでしょ?」
五条「暇そうなやつに回してって言ったけど」
A「人手不足なのに暇な人なんているの…?」
またしても悟にやられてしまった。
悟には先手をとられてばかり…私も学習しないなぁ。
昨日のはフラグか…。
A「んもー…でも歌姫さんに会えるからそれはそれでいっか」
五条「は?歌姫に会えるのが嬉しいの?」
A「そりゃ数少ない知り合いだし、良い人だし」
五条「僕と一緒にいるよりも嬉しいわけ?」
A「いや、悟は恋人だから別だし…そうだ!悟、あなた歌姫さんに失礼な態度を、」
五条「A、今日夕飯遅くなってもいい?」
悟の提案に私はやっと彼を見た。
サングラス越しに見える蒼眼はギラついていて悟が苛立っていることが分かる。
A「え?いや…今日は悠仁くんも一緒に食べるんでしょ?明日から交流会だからスタミナがつくのとか…」
五条「やだ。一回はしないと治まらない」
A「ダメ!一回じゃ終わらないんだから…!」
五条「歌姫の名前を出したAが悪い」
A「女の人にすら嫉妬するのやめて!」
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更紗和金(プロフ) - マリオットさん» 一気みしてくださったとは…とても嬉しいです。こちらこそこんな自己満足作品を読んでいただきありがとうございます! (2022年10月2日 18時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 一気みしました!!すごいです!この小説書いてくれてありがとうございます!! (2022年10月1日 11時) (レス) @page3 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:更紗和金 | 作成日時:2022年9月25日 18時