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story11 ページ11

your side








あ「ただいまー」


檜「ん、おかえり」


あ「今日は泊まるの?」


檜「もちろん。だって明日は土曜日だよ?どこかデート行こうよ」








金曜日の職員会議を終えて家に帰ると




制服を気がついたら彼専用になっていたハンガーにかけて


部屋着でソファに寛ぐ彼が言った








檜「3つ離れた市のあの施設行きたいって言ってたじゃん?」


あ「そうだけど」


檜「バレないように注意するから」


あ「んー、」









光成とデートには行きたいけど

やっぱり生徒に見られないかって心配で








曖昧な返事をしたまま





夕食を作るために髪を結んで

キッチンに向かう









光成のリクエストのハンバーグ







嫌な事があったり

反対にいい事があったり



光成にとって何かある日は決まってハンバーグをリクエストする彼








今日はきっと教室の一件が嫌だったんだろう









普段落ち着いてクールだからこそ


そうやって感情を出してくれるのは嬉しい









檜「んーいい匂い」


あ「ちょっと光成危ない」


檜「いいの。平気」








キッチンでハンバーグを焼いていたら

後ろから回ってきた腕




私より少し背の高い彼だから




頭の上で思い切り鼻で匂いを嗅ぐのを感じる









檜「Aのハンバーグ大好き」









今日はいつにもまして甘々な彼







あ「そろそろ出来るからとりあえず離れて?」


檜「はーい」









そんな彼をあしらいつつ

テーブルへハンバーグを並べた

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作者名:ちろるちょこ | 作成日時:2021年1月15日 20時

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