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15・ボクと人のつながり ページ9

No side

ルイナはふっと微笑むと、透き通った空の瞳をゆっくり閉じた。

「……っ!!」

レオリオは、心の中で自分を責めた。ルイナが自分を庇ったせいだと。
自分はまだ動ける。2ヵ所噛まれはしたが、応急処置のおかげで症状は軽い。
それはルイナが身を挺して自分を守り、代わりに噛まれたからだ。
ルイナの体にはまだ温かさも脈もあった。諦めるのには早い。

それを聞いたポンズは、それでもやはり彼女は助からないと言う。
自分が催眠ガスを使ってバーボンのプレートを取ろうとした事。
ガスが岩の隙間にいた蛇までいきわたらず、触れようとしたら蛇が落ちてきた事。
その拍子に自分の攻撃スイッチが入り、飼っていたハチが彼を襲った事。

被っていた帽子を軽く弾くと、そこからハチが飛び出してきた。
その光景をもしルイナが見たら、声にならない奇声を発して気絶しただろう。
今この時だけは、気絶していてよかったのかもしれない。閑話休題。

受験者の持つプレートには発信機が仕込まれていて、位置は委員会にチェックされている。
期日を過ぎても戻らない場合、委員会が探してくれると言う。
しかしそれも残り1日の期日が過ぎた後の話。ルイナはそれには間に合わない。

「………残念だけど。やっぱり、諦めるのね。」

ポンズは、ルイナに少しの親近感を覚えていた。
ハンターを志すのはやはり男性が多く、試験でも女性の姿は珍しい。
しかもまだ幼さの残る少女となれば、もっと珍しいのだ。
だから、彼女の事を少し残念に思っていた。

「……。」

クラピカは、諦めていなかった。
ルイナを助けるために必死に考えを巡らせて、1つの方法に行きついた。
成功する可能性もかなり高い。しかし……もしも必要な物がなかったら。
もう1人、犠牲者が出てしまうのだ。故に、迷っていた。

「レオリオ。ルイナの事よろしく。」

ゴンは、クラピカの考え付いた方法と同じ事を考えていた。
未だに自分を責めるレオリオにルイナを頼み、ちらりとクラピカを見た。
何をするのかが分かったクラピカは、ゴンを見返す。

「あるよ、きっと!」

そう言ったゴンは、蛇の守るバーボンに近づく。

「ちょっと、あんた何する気!?人の話聞いてたの!?」

それを見たポンズは引きとめる。しかしゴンは止まらない。

「お、おい、ゴン!?」

戸惑うレオリオは、その行動の意味に気付き口を閉じた。
そして、ゴンは蛇使いバーボンの遺体に触れた。

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星咲夜空@スマホ(プロフ) - 白瀬さん» 別アカから失礼します。返信遅くなって申し訳ありません!文字数制限やモチベーションと戦いつつ頑張ります!コメントありがとうございました! (2019年11月7日 21時) (レス) id: 2efeb2cec1 (このIDを非表示/違反報告)
白瀬 - とっても読みやすいです。更新頑張ってください!応援してます。 (2019年8月22日 1時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
星咲夜空(プロフ) - 気まぐれ猫さん» あー、それはちょっと難しいですね。そうなると台本書きになってしまうし、意外と文字数を使うので…。でも、誰が喋っているのか分かりにくい個所は何個かありますね。後々直していこうと思います。感想とアドバイスコメントをありがとうございました!頑張ります! (2019年1月12日 12時) (レス) id: b950053151 (このIDを非表示/違反報告)
気まぐれ猫(プロフ) - 面白いです!出来れ場ですけど「」の前に誰が喋ってるか書いてくれると嬉しいです!更新頑張って下さい!! (2019年1月11日 21時) (レス) id: 5edabe2416 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星咲夜空 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年10月1日 18時

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