【H×H】面白そうだから 2

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「………。」

あれから3時間。試合はまだ終わらない。
いい加減、手が痛くなってきた。

目の前には、散らばった血痕。
そして、傷だらけで倒れ伏すゴンと傷1つないハンゾー。
が、いるはずだ。ボクは怖くて、顔を上げられないでいる。

「いい加減にしやがれ、ぶっ殺すぞてめぇ！！オレが代わりに相手してやるぜ！」

レオリオの怒鳴り声が聞こえる。

「……見るに耐えないなら消えろよ。
これからもっとひどくなるぜ。」

その声を聞いて、退室するか真剣に悩む。
だって、もう限界なんだ。手も痛む。
手を見たら血が滲んでいた。そりゃ痛いよ。

手じゃなく、腕を握り締める。
レオリオの方は、ここで手を出せば失格になるのはゴンだと参戦を止められていた。

「大丈夫だよレオリオ……こん…なの、全然平気さ。ま…だまだやれる……。」

ちらり、とゴンを見る。
かろうじて立っているけど、ふらふらしていて[全然平気]には全く見えない。
……胸が締め付けられる。苦しい。

ハンゾーがゴンを床に倒し、左腕を捻り上げる。
………あ、これって。
ボクは叫んでしまわない様に口を固く結ぶ。
反対にハンゾーが口を開いた。

「腕を折る。」

淡々とした言葉。ただの事実。
周りの空気が更に冷える。
ボクは自分に[大丈夫]と言い聞かした。
ゴンは大丈夫、大丈夫、大丈夫。

「本気だぜ。言っちまえ！」

「いやだ！」

そしてボクは聞きたくない音を聞いた。
……それは、骨の折れる音。
空耳でも、何でもない。

「ッ！！」

あぁ、いっそキレてしまえば楽だろうか。
感情に任せて飛び掛かってしまおうか。
いいよね？だって友達が傷ついているんだから。

いや、やっぱりダメか。
ゴンがハンターになれなくなっちゃう。
それはダメだ。あんなに頑張ってるのに。

頭の中で色々な考えを巡らせる。
今また何かあったら我を失いそうだ。

「さあ、これで左腕は使い物にならねぇ。」

その言葉に、いっそ殺意さえ沸いた。






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お久しぶりです。本当にお久しぶりです。

更新が遅れた理由としては、生活環境がガラッと変わった事が1つ。

そしてスマホを手に入れて、読み手として満喫していた事が1つです。

これからはスマホの別アカからも更新していきますが、更新ペースはあまり定まらないと思います。

[あっ、更新されてる！]くらいの気持ちでお待ちいただけると嬉しいです。

これからも、この小説をよろしくお願い致します。

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