11話 ページ12
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「Aっ！！！」
大きな声で呼ばれた方を見ると竜胆が走ってこっちに来ていた。
久しぶりに会う竜胆は相変わらずのクラゲ頭で少し懐かしさに微笑んでしまった。
『竜胆、久しぶり』
「ﾊｧｯ、久しぶりだな、元気か？」
『うん、元気だよ』
「_____髪切ったのか？」
竜胆に言われて自分の頭を触る。
前はロングヘアだった為ショートを見られるのは少し恥ずかしい、
照れながら竜胆の顔を見ると向こうも少し照れくさそうだった。
高校の時からの付き合いだが、久しぶりに会うとなんとも言えない感情になる
『変…かな？』
「似合ってる、兄ちゃんに見せたら発狂するだろうけどな！」
笑顔でそう言う竜胆にハッとする。
竜胆が居るって事は蘭も……
竜胆の走って来た方のお店を見ると高そうなガラス張りのお店で呑んでいる人達がいる。
その中で足を組んで肘を着いて、
とっても偉そうな態度で
こちらを見ている、未だに私の中に居続ける彼がいた。
『ごめ…竜胆、またね！！！』
何故か分からない。
いま離れないと捕まる。
彼に、また彼に……っ
抜け出せなくなってしまう…っ！！！
急いでその場を離れる。
カツカツと走るとヒールを履いている自分を恨む、
ドンッ
夢中になって走っているとガラの悪そうな人達にぶつかってしまった。
「あれれ〜？お姉さんどうしたの？？」
「美人だね〜、俺達と遊びたくてぶつかって来たのかな？」
やってしまった…
思わず「すみません」と言ってから離れようとしたが腕を掴まれてそれは許されなかった。
「だーめ、遊ぼ」
『っ…痛っ』
引っ張る力が強い、
手首が痛い、
そう思っていると私の手を掴んでいた男が倒れた。
それと同時に私の身体が懐かしい匂いに包まれた。
そこが蘭の腕の中だと理解するのに時間はかからなかった。
「なに蘭ちゃんの女に手を出してんだ？」
ドスの効いた蘭の声は先程の男達をビビらせるには充分で、の男たちはビビりながらその場を去る。
私は蘭の腕の中に囚われたままだった。
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ATR214YS(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年12月13日 3時) (
レス) @page14 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - めっちゃ泣きました……。やばいくらい素敵。大好きです…… (2021年12月8日 1時) (レス) @page9 id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - あさん» ありがとうございます。私も読んでもらえて好きです！笑 (2021年12月7日 0時) (レス) id: 0def8a4c4f (このIDを非表示/違反報告)
あ - めっちゃ好きです…… (2021年12月6日 23時) (レス) @page6 id: c53e6fc030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅん
| 作成日時：2021年12月6日 0時
