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8話 ページ8

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『いや…っ!私は…師範のそばに居たい…!「君は煉獄さんの事なにも分かっていない!」………』




炭治郎はA目を見つめながらしっかりと怒った。
そして同時に悲しそうな顔もした。





「師弟なら君は煉獄さんが悲しまない方法で見守るんだ。」

『……ごめんなさい…っ』






Aは炭治郎の羽織の中で煉獄の姿を捉える。
それを確認した彼は1度、煉獄さんの元へ戻って行った。


彼もまた師範を…頼りにしていたのか…









(きっと師範も沢山言われたはずだ。


師弟で柱となった私が鬼になった。


その事で沢山苦労して、責められて辛い思いをしたと思う。


それでも私を信じてくれて…


この人が師範でよかった…)







俺は煉獄さんの遺言を聞き取った後に林の方を見つめる。

林の中で大粒の涙を流す、彼女を見ていると彼女はなぜ鬼になったのか?その疑問が増すばかりだった。




林の中に戻り、陽光が登る方を自分自身で遮る。
そして俺の羽織の中で泣きじゃくる彼女を羽織ごと抱きしめた。



(俺の腕の中にいる君はこんなにも小さく子供のように泣きじゃくり、か弱い女の子なのに何故君はこんなにも険しく辛い道を選んだのか。)





彼女は羽織でとても泣いていた。この結末を恨むように、自分自身が悪いと言っているかのように泣いていた。





「Aさん……これ以上は羽織だけでは守れません。貴方には聞きたい事が沢山あります。けどまずは、逃げてください。これから鬼殺隊の方たちが来ます。」

『……竈門くん…っ、本当にありがとう…』





私は羽織を目の前の少年に返した後に森の奥の方へ向かって走り出した。
心に大きな傷を負ったまま。









________________________




煉獄の訃報は直ちに産屋敷と柱達に伝えられた。





「二百人の乗客は誰一人として死ななかったのか、杏寿郎は頑張ったんだね、凄い子だ。」




そしてAキミも頑張っているんだね。



他の柱にはキミと上弦の参が杏寿郎を殺した事にさせて貰ったよ。



イバラの道を進ませてしまってすまないね。


けどね、Aの罪は私が全て背負うつもりだよ。





今は我慢してくれ。









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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 炭治郎   
作品ジャンル:アニメ
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天ヶ瀬(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです最高です、、、😭😭 (11月9日 12時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - 更新待っています! (2021年10月23日 16時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年10月23日 11時) (レス) @page17 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
凪砂(プロフ) - 凄く良かったです!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年10月15日 14時) (レス) id: 6f72d47d53 (このIDを非表示/違反報告)
花橋りな(プロフ) - 更新待ってます! (2021年10月9日 13時) (レス) @page16 id: 5c2392d27e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゅん | 作成日時:2021年9月27日 10時

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