7話 ページ7
.
だんだんと周りが明るくなってきた。
夜が明けようとしている。それをきづいた上弦の参〈猗窩座〉は急いでAに声をかけた。
「零様!夜が明けます。その場所は陽光が届きます!!」
『______お前は先に行きなさい。私はトドメを刺してから行きます。』
「分かりました。お気をつけ下さい!」
上弦の参は急いで森の中へ走って行った。
Aと煉獄と炭治郎と伊之助は見つめあったままだ。
「A…泣くな…ガハッ…」
鬼であるA目からは大量の涙が溢れ落ちている。
その光景を炭治郎と伊之助は不思議そうに見ている。
「知っていたよ…。俺には知らされていたのだよ…っ…」
『お館様…っ…隠密だと…』
「俺は…Aの師範だからね…」
Aの目からは大量の涙が流れている。
そんなAの顔を見ながら煉獄は優しく微笑んだ。
「辛かっただろう、
鬼を斬る者が鬼になり、人間を殺して食べる。
何度も泣いて何度も苦しかっただろう。
鬼殺隊には命を狙われ、嫌われ、裏切り者だと言われ。
倒したいはずの鬼の手下になり、支配されそうになっても頼れるのは自分だけ
本当に辛かっただろう
許してくれA…
まだ15のお前にこんなにも重荷を背負わせてしまう大人を…
何より仲間に…鬼殺隊に命を狙われるだろう
そのたびに彼らと敵対してAはまた泣くのだろう…」
息絶えそうになりながら煉獄は一生懸命Aに話をしている。
そんな煉獄を見ている炭治郎と伊之助は戸惑っていた。
(どういう事なんだ…、師範、鬼殺隊、隠密、鬼になった。意味が分からない…)
(炭治郎もそうだと思うが、俺様にはあの鬼の女が敵だとは思わない。)
太陽が昇り始めた。
ジュウと音とともにAの身体が陽光により焼け始めた。
「A…逃げろ!陽光が出るぞ…」
『嫌です!師範を見届けるまでは…っ!』
「お前の任務は…違うであろう!!……ガハッ」
煉獄は苦しそうにAを叱りつけた。
その姿を見た炭治郎は自分の羽織を脱ぎAに羽織を被せた。
そしてそのまま林の中へ連れて行った。
.
517人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天ヶ瀬(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです最高です、、、😭😭 (11月9日 12時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - 更新待っています! (2021年10月23日 16時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年10月23日 11時) (レス) @page17 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
凪砂(プロフ) - 凄く良かったです!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年10月15日 14時) (レス) id: 6f72d47d53 (このIDを非表示/違反報告)
花橋りな(プロフ) - 更新待ってます! (2021年10月9日 13時) (レス) @page16 id: 5c2392d27e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゅん | 作成日時:2021年9月27日 10時