6話 ページ6
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(いた!……煉獄さんと上弦の参が…)
上弦の参が煉獄さんの腹に腕を刺している。
そして煉獄さんの日輪刀が上弦の参〈猗窩座〉の首を落とそうとしている。
(このまま加勢したい。そうすれば上弦の参を、
駄目だ。それをすればお館様を裏切る事に……)
ドカンッ!!!
Aは地上に降り立ち、即座に煉獄と上弦の参に近づいた。
そして煉獄の腹に刺さっている猗窩座の腕と煉獄に掴まれている腕を切り落とした。
グイッと引っ張り猗窩座を煉獄より引き離した。
『一体何をやっているのだ。お前は。』
「申し訳ございません…っ!!」
『下がれ。』
上弦の参は謝りながら後ろに下がった。
森の中からAを見ている。
『久しいですね。煉獄さん』
「よもや、…よもやだ。」
『……本当に人間っていう生き物は脆く、すぐ死ぬ』
「鬼に成り下がるっ……お前は……鬼殺隊の面汚しだな」
私と会話をしている煉獄さんの元へ駆け寄る花札の少年
「煉獄さん!!」と発して煉獄さんを守るように立ちはだかった。
「竈門少年引くんだ。この女は強い。」
「分かってます。今の俺じゃ瞬殺される事も分かっています。けど煉獄さんを守りたいんです。」
炭治郎はAを睨みつけた。
「お前はどうして鬼になったんだ!鬼から人間を守る!その為に鬼殺隊に入ったんじゃないのか!?」
『っ…』
(なんて真っ直ぐな子なの…
私だって皆と戦いたかった。
裏切者なんて言われたくなかった。
けど私には使命があるのよ。お館様から…今後の未来のために…)
「……こんなにも悲しそうな匂いを……」
(…寂しそうな匂い、我慢、正義、使命、助けを求めてる匂い)
『本当に、人間は嫌いだ…っ!!』
Aは炭治郎に斬りかかる。
そして炭治郎の耳元に顔を寄せた。
『もう煉獄さんは助からない。君にお願いがある。どうか死なないで、君は煉獄さんが生かしした光なんだから。』
「なんで……っ……裏切ったんですか?!」
Aがその質問に答える事は無かった。
その代わりにズシャっと音がした。
その音は炭治郎のお腹を刺しているように見せかけてAは自分の手を刺している。
大量の血が地面に溢れ落ちている。
それとともに炭治郎に蹴りを入れて転ばせた。
「ガハッ…っ!!」
『あぁ…本当に弱いな、人間は……』
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天ヶ瀬(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです最高です、、、😭😭 (11月9日 12時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - 更新待っています! (2021年10月23日 16時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年10月23日 11時) (レス) @page17 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
凪砂(プロフ) - 凄く良かったです!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年10月15日 14時) (レス) id: 6f72d47d53 (このIDを非表示/違反報告)
花橋りな(プロフ) - 更新待ってます! (2021年10月9日 13時) (レス) @page16 id: 5c2392d27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅん | 作成日時:2021年9月27日 10時