【文化祭編】キャットハント 12 ページ19
私は3人に慌てて頭を下げた。
「あ、あの。ありがとう、ございましたっ。け、怪我とか、ないですか?」
「うん。無事で何よりだよ」
新開さんはにっこりといい笑顔で首を傾けてるけど、一体どんな話し合いがされたのかな?
ハテナを飛ばしながら見上げていると、後ろから2人の男の人に声をかけられた。
「猫ちゃん発見ー!・・・・ひっ!?」
「あ゛あ゛っ!?何だてめぇらはぁ?」
「あ、荒北さん・・・。あの、多分、私のクラスのイベント参加されてる方かと・・・」
何故か荒北さんが怖いお顔で牽制しているから私を見つけたのに近づくことが出来ない事態になっている。
私はてててとその人たちに駆け寄ると、ポンポンと肉球スタンプを押して慣れてきたお決まりの言葉を言ってからお2人を見送った。
そして振り返ると・・・・。
ひぇ・・・っ!
魔王降臨・・・・・・っっっ!!??
荒北さんの背後に地獄の門が開くのを確かに私は見た気がした。
散々怒られてしまった私は、しょんぼりしたけど、お昼ごはんは屋台のものを買って一緒に食べようと東堂さんが言ってくれて、やっとお説教が終了。
荒北さんと東堂さんが並ぶだろうからいろいろ買っておくと言ってくれたから、私は一度教室に戻って休憩する報告をすることにした。
「ごめんなさい。新開さん。付き添っていただいて・・・」
「いいんだよ。靖友と尽八には悪いけど、役得というやつだ」
「・・・??そう、ですか?」
よく分からないけど、新開さんは嬉しそうに私の横をゆったりと歩いてくれた。
教室まで戻ると、何故か廊下にまで人が溢れていて、小野田くんが世話しなく何かを配って歩いている。
「小野田くん・・・?何かあったの?すごい人だけど・・・」
「「「うおぉぉぉぉっ!天使!!」」」
「ひゃわ・・・っ!?」
「おっと」
小野田くんに話しかけた瞬間に、並んでいた人たちが雄叫びをあげて、驚いた私は慌てて新開さんの腕に縋ってしまった。
小野田くんも驚いたようだったけど、新開さんがここにいることにも驚いた様子だ。
「あ、新開さん。こ、こんにちは!」
「ああ。小野田くんだったね。それで、これは何の騒ぎだい?」
「は、はい。これは、ですね。姫の姿を学校内で見た人たちが、直接触れ合えるという『キャットハント』をするために押し寄せてるんですけど・・・」
「えぇぇ・・・?」
小野田くんの言葉に私は思わず情けない声を出してしまった。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 温かいコメントありがとうございます^^いつもお気遣いいただいて本当に嬉しいです♪思いつきでお話をばら撒いておりますが楽しんでいただけて幸せです。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 22時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 後、あまり無理は為さらないで下さいね?更新お待ちしてます^_^ (2019年12月24日 20時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 遂に番外編まで来ましたね!嬉しいです!今回も楽しかったです。皆素敵でずっとにやけながら、...ヤバい。...スキ。という状態になってました。体調に気を付けて頑張って下さい♪ (2019年12月24日 20時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - すももさん» お祝いのお言葉ありがとうございます^^そして温かい気遣いのお言葉、とても励みになります♪本編も完結できるように頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月10日 8時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» お祝いのお言葉ありがとうございます^^今月は番外偏は難しいですね。ごめんなさい(土下座)年末年始はドタバタなので更新頻度がかなりゆっくりになります><ご容赦ください。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月10日 8時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2019年9月27日 18時