【文化祭編】キャットハント ０５ ページ12
さあ、言うんだ･･･っ。
「おめでとうございます。受付でご褒美受け取ってくださいね。あ･･･あ、あ、ありがとにゃん･･･っ」
「ぐはっ！？」
この言葉は私は見つかったら絶対に言わなければいけないんだよ･･･。
うぅ･･･恥ずかしい。
フラフラと着ぐるみバーから出て行った生徒を見送ると、何故か今泉くんがクマの姿のまま机に突っ伏している。
１０分経ったのでジュースの代金を払ってお礼を言って着ぐるみバーを後にした。
次はどこにいこうかなぁ？
そう思いながら階段近くまでくると、下の階から聞き覚えのある大きな声が聞こえてきた。
あの声、手嶋先輩？
ということは青八木先輩もいるのかな？
階段をおりていくと、ちょうど手嶋先輩が教室の前で客寄せをしていた。
隣りには手作りの看板を持って青八木先輩が立っている。
次は手嶋先輩たちのところで待機させてもらおうかなと考えて立ち止まっていると、以前青八木先輩に怪我をさせた先輩が私に気づいて歩いてきた。
ビクリと肩を揺らした私に申し訳なさそうな顔になりつつも近づいてくる。
この人は、私を抱き寄せた方の先輩だ･･･。
「クリスさん。･･･えーっと。そんなに怖がらないでよ。もう何もしないからさ」
「･･･。は、はい･･･」
「可愛い格好してて驚いた。･･･あーっと。今から何か用事？」
「え･･･と。あの･･･」
もう何もされないと言われても、あの時の青八木先輩の姿が思い出されて涙に潤む目をそのままに私の体は固まる。
すると、その先輩の肩にポンっと手が置かれた。
「･･･怖がってる」
「っ。あ、青八木。す、すまん」
背の高い先輩の後ろに立っていて姿は見えなかったけど、青八木先輩だった。
男の先輩が一歩下がると、青八木先輩と手嶋先輩が立っていて、私と目が合うとふわりと微笑んでくれて安心する。
ホッとして笑顔になった私を見て、２人は一瞬驚いた顔をした後、何故か真っ赤になってしまった。
「な･･･なななな･･･。なんて格好してんだ･･･っ！？」
「･･･危ない」
「ふぇ･･･？あ、これ、前に部活の時にお話したキャットハントの衣装ですよ。どうですか？」
私がくるんと回って、衣装係さん力作の猫娘を披露すると、ガクリと先輩たちは床に膝を着いて項垂れた。
え･･･、そんなに似合わなかったの･･･？
う、うん。
そうだよね･･･。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 温かいコメントありがとうございます＾＾いつもお気遣いいただいて本当に嬉しいです♪思いつきでお話をばら撒いておりますが楽しんでいただけて幸せです。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 22時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 後、あまり無理は為さらないで下さいね？更新お待ちしてます^_^ (2019年12月24日 20時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 遂に番外編まで来ましたね！嬉しいです！今回も楽しかったです。皆素敵でずっとにやけながら、...ヤバい。...スキ。という状態になってました。体調に気を付けて頑張って下さい♪ (2019年12月24日 20時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - すももさん» お祝いのお言葉ありがとうございます＾＾そして温かい気遣いのお言葉、とても励みになります♪本編も完結できるように頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月10日 8時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» お祝いのお言葉ありがとうございます＾＾今月は番外偏は難しいですね。ごめんなさい（土下座）年末年始はドタバタなので更新頻度がかなりゆっくりになります＞＜ご容赦ください。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月10日 8時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年9月27日 18時
