検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:27,358 hit

× ページ28

.



相馬さんがコップを取りにキッチンに行くと



さっきまでソファーに座ってたジンくんが


立ち上がって小走りでキッチンに向かい





勢いよく冷蔵庫をあけて





飲みかけのいちごみるくを私に渡してきた。




A「え?」わたしが驚いて




ジンくんの方を見ても無言でまたゲームをしてる



相馬さんとアイコンタクトをして




私は飲みかけのいちごみるくに口をつけた。









甘い。いつも通り甘い。









いちごみるくを飲み終え、



A「私、帰ります」と言って




玄関に向かうと相馬さんが





ト「ジンくん呼ばなくていいの?」




A「はい。今日はずっと不機嫌だろうから」




ト「そっか。気をつけてね」




私は玄関のドアをあけて相馬さんに



おじゃましましたと言って頭を下げた。




すると、相馬さんが







ト「Aちゃん、ここだけの話
ジンくんが女の子家に呼んだ事一度もないよ」


ト「これ内緒ね。俺殺されるから」



と笑いながら相馬さんは玄関のドアをしめた。





誰も呼んだ事ない部屋に呼んでくれたのは



私だから?






期待したらダメだって何度も何度も


思ってきたけど、


どんどん期待してる自分がいる。


会えば会うほど気持ちが大きくなってくよ。



相馬さんが教えてくれた話を


喜びたい自分と喜んだらだめな自分がいて


複雑な気持ちで私は家に帰った。

×→←×



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
189人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:P | 作成日時:2018年1月11日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。