× ページ24
.
A「部屋広〜い」
興奮ぎみな私の横にドカっと座ったジンくん
机の上のデンモクを取っていじりはじめる
次に来たのはカラオケ。
ご飯食べ行くか聞かれたけど、
断ってまで来たかった場所。
どうしても生でジンくんの歌を聴きたくて
画面に向かって曲をいれてマイクを取るジンくん。
" 言葉にできるなら 少しはましさ "
" 互いの胸の中は 手に取れるほどなのに "
歌ってるジンくんをじーっとみる
歌詞1つ1つを丁寧に優しく歌うジンくんの声。
わたしは目が離せなかった。
" I love you 叶わないものならば "
いっそ忘れたいのに 忘れられない全てが
" I miss you 許されることならば "
抱きしめていたいのさ 光の午後も星の夜もBaby
「なに泣いてんの？」
ジンくんに言われてハッと気づくと
わたしの目からは涙が流れていた。
A「いや〜いい歌すぎてさ」といいながら
涙を拭くと、「乙女ね〜」なんて言いながら
再び、デンモクをいじるジンくん。
ジンくんの歌が素敵だったのはもちろんだけど
歌詞が今の自分にぴったりすぎで
急にせつなさがこみあげてきた。
ねぇ、ジンくん
叶わない恋が叶う恋には変わる時はくるのかな。
それからは、交互に歌って
終わりの時間がせまっていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：P | 作成日時：2018年1月11日 7時
