Ｊ (ページ21)

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夕方そろそろ帰るというジン君に

A「ねーねお願いがあるの！」

と手を合わせてジン君に言う

「ん？なに？怖いんだけど」と引きつった笑いで

私の事を見てくるから

A「外でデートしたい」と腕にまとわりついて

下からジン君の顔を見る

「は？お前さガチめに言ってる？」

A「たまにはいいじゃん。一度もないもん」

「....」

A「だめ？」

「いいよ。」

A「ほんと？次の日やっぱなしとかなしだよ」

「誰だと思ってんの」

A「飼い主」

「いつからお前の飼い主になったんだよ」

A「首輪つけてくれてもいーんだよ」と

自分の首を指差しながら言った

わたしの首を指でさすりながら

「放し飼いですからうちの犬は」

いじわるそうな顔で、じゃあ。とだけ言って

部屋を出ていったうちの飼い主(仮)

ちぇ。

でも、外でデートしたいって

お願い聞いてくれた事が嬉しすぎて

今の私にはそんな事さえも気にならないくらい

楽しみで仕方なかった。

デートする日が決まってから

洋服も買ったし、美容院も行った。

デートの前の日はドキドキして寝れなかった。

デート当日待ち合わせ場所に行くと

ジン君はまだ来てなくて

ジン君らしいな、なんて思いながら

ツイッターをみると

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カワグチジン

超眠いんですけど

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もう夕方ですけど！？

超眠いとか何時に寝たわけ？

夜遊びばっかしてるからじゃんと

携帯の画面に向かって軽く怒っていた

わたしの後ろに

「怒ると肌に良くないですよ」とマスクをした

ジン君が立っていて、外でみるジン君は

かっこよくてたまらなかった。