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仕事 ページ5

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「…んん、」
 


それからしばらく経った後、男の子がゆっくり瞼を開いた。


ぼんやりとしたまま右手を握っては開いて、それを繰り返す。




「よかった…。もう大丈夫そうですね」
 


自身の血まみれた着物を見下ろして、ハッとしたように身体中をまさぐりだした。





「い、たく、ない…?もう傷が治りかけてる…!?」
 


放っておけば数分も持たずに死に至るほどの深い傷も、もう大丈夫そうだ。


超再生じゃないから不安だったけど、さすが神様の御力。





「あ、あの…。助けてくれたんですか…?」


「はい。無事でよかったです。動けそうなら帰って、傷の方も一応できるだけの処置はしておいた方がいいですよ」



「あっ…、あり、ありがとうございます…!俺、もう死んだかと…!」
 



ぼろぼろと涙をこぼし始めた。


実際、私が抱き留めなければ死んでました、なんて怖がらせるようなことは言わない。




「ご家族も心配してると思いますよ。早く帰って、顔を見せてあげてください。私も付き添いますから」
 

肉体的な回復はしてるけど、この体験からくる精神的な苦痛は計り知れない。


それはこれから生きていく中でずっと付きまとうだろう。

 

鬼に襲われ、喰われかけたんだ。

昼間とはいえ、一人で道を歩けだなんて酷だ。
 

出来る事なら一刻も早く中の戦闘の手助けに行きたいが、そんなことも言ってられない。





「あ、ここが俺の住んでる村です」


「そうですか。じゃあ私はここで失礼しますね」


「うちまで来てください。命を助けていただいたお礼がしたいです」


「いえ、お気持ちだけで充分ですよ。まだ仕事もあるので」
 


感謝してくれているのは嬉しいしありがたい。


でもゆっくりしている暇はないんだ。



なるべく早く戻らなくては。









「その仕事って…、鬼狩り、ですか?」
 



彼は私の腰に提げられた日輪刀に視線を向けた。


自分の顔に、苦笑に似た笑みが浮かぶ。
 




結局何も言わず、一つお辞儀をしてから山を駆け上がった。

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霊夢(プロフ) - うわぁぁぁぁぁあぁあ!!!すごい好きなのに更新停止ぃゐぃゐぃぃぃぃ!!! (2019年11月25日 17時) (レス) id: 28399f0f04 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - 続編おめでとうございます!夢主ちゃんの語りといい、キャラとの絡みといい、本っっっ当に好みにどストライクにくる作品です。これからも更新頑張ってください!夜未さん!大好きですッ (2019年9月25日 21時) (レス) id: 2190e9e698 (このIDを非表示/違反報告)
ADAMAS(プロフ) - 続編待ってました!善逸と再会し、ついに炭治郎も登場しましたね。ここから日陽里(自分がつけたオリ主の名前)が原作にどう絡んでくるのかとても楽しみです。次の更新待ってます! (2019年9月21日 10時) (レス) id: 2e674b225a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Alice@夜未 | 作成日時:2019年9月21日 0時

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