妖物語＜妖怪病棟医院長＞ (ページ8)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:5,777 hit

第六話　医院長、出張。ページ8

笑「んー…確からここら辺だよな…」

一応、目に夜雀の羽が入らないように、ゴーグルを着用。
患者さんの証言の場所を散策中なのです。

しばらくフラフラしていると、草むらから物音がするのです。
チラッと黒い羽がこちらに見えてます。

笑「……どう考えてもあれだな。」
寝猫「あれですね。」

草むらの中を覗くと、夜雀さんが羽をバタつかせてました。

笑「…夜雀。お前何やってんだ？」
夜雀「あ、これはこれは。いつかの医院長様っ！！」
「こんなところで会うとは…」っとばかりの表情なのです。

夜雀「医院長様がいるということは…はっ！ここはもしや！！関東か！！」
寝猫「知らなかったんですか。」

夜雀さんの話によると…
「いやぁ…ちょっと暇すぎるからね？遠出しようと思って。飛んでたら怪我したんよｗ」
とのこと。

馬鹿なのでしょうか。この人は…

夜雀「いやぁ…またまた関東まで来てしまうとは…」
笑「うっかりで普通四国から関東まで来るかっ！」
医院長が夜雀さんにチョップを。
「いでっ。」とそのチョップをくらった夜雀さん。

笑「夜雀…これ以上被害が拡大するとこちらさんとしても困んだよ…」
はぁ…っとため息をつく医院長に対し、へらへらと陽気に笑う夜雀さんなのです。

笑「まぁ…こんなところにいられても困るからな…怪我が治るまで病院で大人しくしてろ。」
それはつまり、病院で預かる。ということですね。

夜雀「いやぁ…前回に引き続き…かたじけない。」
ぺこりと頭を下げる夜雀さん。
へらへらした態度は変わらないのです。

寝猫「ではこのまま、病院に連れて行くということなのですね。」
笑「まぁ…そうなるな…」

ケガが治るまでではありますが…
この方が病院で問題を起こさなければ良いのですが…