killing night 91 ページ44
ずっと長い道を歩いていたような気がして、あの男に撃たれてからずっとそんな気がしていた。
もしかしてここは天国？いや、私のような人間が死んでからいける場所といえば天国じゃなくてきっと地獄だろう。
そんな自問自答を繰り返す。
やはり、私は死んだのだろうか。
ここには誰もいない、うらたも志麻も坂田もセンラもいない、寂しい場所。
少し進んだ所で足が止まる。
頭は足を動かすことを考えているのに足が動いてくれないのだ。
��こっちに来てはダメだよ��
なんて声、気のせいだと思ったけれどその声はまた私の頭に響いてくる。
��はやく、帰りなさい。��
その声になんだか落ち着いたら視界が薄くなっていった。
��またね、Aちゃん��
『せん、せい…』
あれはきっと_____。
「A！！」
大きな声でパチリと目が覚めるとそこは住み慣れたあの船だった。
もう二度と戻ることはないと思っていた、みんなの船。
『セン、ラ。』
私が返事をするや否や泣きそうな顔に表情を変えて私をぎゅっと抱きしめた。
「よかった…死んだかと思った…」
『私も…』
「ごめん、な。ほんまに。」
聞いたことないくらい寂しそうな声を出してセンラは謝りはじめた。
『なんで、センラが謝るの…？全部私が勝手にやってみんなに迷惑をかけたんだよ…』
「なんで、あんなことしたん…？」
そしてセンラは私の目だけを見つめて尋ねて来た。
『あの人が、u.s.s.sを殺して、売買に出すと言って…4人にはもう、傷ついてほしくなかった。大切、だから。最初は私が身代わりになればいいって思ってた。でも、考えが変わって自分が死んでもいいからあの人を殺そうって思った、でも私は弱くって結局またセンラたちの力を借りちゃった。」
「やめてや。Aを守らなきゃあかんのはこっちやのに、自分が犠牲になればいいとか、そんなこと思わんといて…。」
『ごめん、なさい。』
私を思ってくれるセンラがいればいるほど私の口からは謝罪しか出てこなかった。
「ちゃうんよ、そんな顔させたかった訳やない、好きなんです、Aが人として。女の子して。Aがうらたんを好きなように。」
センラが私を好き…？
信じられなくて、でもセンラは私の言葉を待っているようではなかった。
「Aにはここにおって欲しい。僕のためにも、もちろんうらたんのためにも。」
それを言い切ってセンラは部屋を出て行った。
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霧雲 - 推しのうらたんと・・・？っっは！体が透けている・・・？・・いい人生だった・・・！ (2021年8月8日 23時) (
レス) id: 85272682ce (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！ (2018年12月21日 2時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
緑のさくら(プロフ) - 終わってしまったああぁぁ！！！！すっごく楽しく読ませて頂きました！表現力が高くて、透明感がある表し方で、もう何から何まで全部好きでした！！表現を学ぶのにとても勉強になりましたね！wお疲れ様でした！ (2018年12月21日 0時) (レス) id: cc75d0bcae (このIDを非表示/違反報告)
うめた。(プロフ) - 相原宙さん» 誤字でした！ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月8日 1時) (レス) id: 6ac6c419a5 (このIDを非表示/違反報告)
相原宙(プロフ) - 74の大切って言った後なんですけど、｢うらたの私への大変｣って｢うらたの私への大切｣ですか？ (2018年12月7日 22時) (レス) id: bc22572701 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめた。
| 作成日時：2018年11月15日 17時
