killing night 78 ページ30
「今日は、ごめん。」
夕食後部屋に戻ろうとしたところうらたに手を引かれうらたと私ごと部屋に入る。
入るやいなやうらたは床に座りただ私に謝った。
『なんで、うらたが謝るの…？』
「俺が近くにいたのに、お前を守ってやれなかったから…」
うらたが言うのは帰ってきてから繰り返すその言葉。
みんなと決めた約束のこと。
『全然、いいんだよ。私は平気だし、うらたは私を好いてはいないでしょう？』
「は？」
私の言葉に被さるようにうらたは声をあげた。その声は心なしか低く少し怒っているようにも感じた。
「俺がいつ、お前を嫌いって…？」
『ずっと、会った時から…』
「そんなこと、俺言ってない。それに、今日言ったよな、お前のこと大切って。」
『それは…』
「俺は嘘でも嫌いな奴を大切だなんて言わない。」
度々遮るうらたの言葉と真っ直ぐに私の目を見て離さない視線に出す言葉も無くなっていた。
「嫌いなのはお前の方だろ…」
ぼそりと呟くうらたの声はしっかりと私にも聞こえていて、当然そんな事実はあるわけがなくて。
『私うらたのこと嫌いになったことなんて一回もない！むしろ…』
むしろ、と言いかけて私は声が詰まった。
私は今何を言おうとしていたのだろう…
「むしろ、何。」
うらたの視線は私を掴んで離さなかった。
『すごく、大切で、他とは比較できない…』
「なんだ…それ。俺たち勝手な勘違いしてたんじゃねぇか。嫌いなんかじゃねぇしお前も俺を嫌ってないのはわかったよ、だから遠慮もするな、これを約束しろよ。」
『うん…』
そう言ってうらたは部屋へ戻った。
好きとは、言えなかった。
やっと心地よい関係性になれたのに一方的な私の気持ちで拗らせるわけにはいかない。
『す、き。』
それでも、さっきの私の言葉で気付かれてしまったかな…
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霧雲 - 推しのうらたんと・・・？っっは！体が透けている・・・？・・いい人生だった・・・！ (2021年8月8日 23時) (
レス) id: 85272682ce (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！ (2018年12月21日 2時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
緑のさくら(プロフ) - 終わってしまったああぁぁ！！！！すっごく楽しく読ませて頂きました！表現力が高くて、透明感がある表し方で、もう何から何まで全部好きでした！！表現を学ぶのにとても勉強になりましたね！wお疲れ様でした！ (2018年12月21日 0時) (レス) id: cc75d0bcae (このIDを非表示/違反報告)
うめた。(プロフ) - 相原宙さん» 誤字でした！ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月8日 1時) (レス) id: 6ac6c419a5 (このIDを非表示/違反報告)
相原宙(プロフ) - 74の大切って言った後なんですけど、｢うらたの私への大変｣って｢うらたの私への大切｣ですか？ (2018年12月7日 22時) (レス) id: bc22572701 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめた。
| 作成日時：2018年11月15日 17時
