killing night 73 ページ25
「もう、平気なのか？」
『うん、ちゃんと元気だよ。』
翌朝目が覚めると体も心もとっても楽で軽くなっていた。
兄さんとのこと、みんなとのことをしっかり考えて眠った後だからだろうか。
リビングに行くとみんなから心配をされた。
『今日から仕事も再開するね。だれか行けないなら私1人でも大丈夫だから。』
「じゃあ…」
「今日は、俺が行く。」
坂田も行きたかったのだろうか、最初に声をあげたのは坂田だけれどうらたが被るように声を出し、坂田は黙りこんでしまった。
「ええの？坂田」
見兼ねたセンラが心配そうに坂田に声をかけるが坂田は表情が一変して笑顔になった。
「ええよ、そういえば俺も今日仕事あるんやった！また今度行くわ！」
準備してくる！といい自室へ走って行った。
そういえばうらたと2人というのはとても久しぶりな気がした。
うらたは多分私よりも強いから私の仕事を見ていても何も感じないんだろうな。
「じゃあ、行くか。」
『うん。』
今日の仕事は少し、緊張するかもしれない。
うらたが見ているから。
少しは私の仕事の姿勢とか強さとか見てくれるかな、どう思ってるかなって気になったりはする。
でもきっと興味を示さない、多分私のことは好きじゃないだろうから、その約束はみんなで決めたものだから。
「お前は、好き？この仕事。」
急に言葉に出したうらたからの質問。
こんなことを聞くのかって内心驚いた。
『嫌いじゃないけど、大好きとは言えないかな。でも、私にはこれしかないから…』
「そうか…」
なんて話をするうちに目的地についてしまう。
もう少し話していたかったとはうらたには言えない。
気があることがバレてしまうから。うらたにはきっといい迷惑だろうから。
今日は少し武器を変えてみようか。
今日は短刀。
��花に触れるように、舞を踊るように美しい殺しをしなさい。��
先生に昔言われたことを思い出していた。
先生はこういった戦い方を好む人だった。
一撃で終わらせてもいい、でも出来ることなら余裕があるなら時間をかけろ、も言われた。
そうするつもりだったけれど今日の相手は少し手強くて私の頬にピッと傷が入った。
『あ、痛い。』
このままだとすぐに血が出てきてしまう。
それに、うらたが見ているんだここで失敗するわけにはいかない。
ごめんね、先生。
そうして私は得意の銃術で相手を殺した。
振り返ってうらたの顔を見ようとするとすぐに温かいものに包まれた。
(うらた…？)
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霧雲 - 推しのうらたんと・・・？っっは！体が透けている・・・？・・いい人生だった・・・！ (2021年8月8日 23時) (
レス) id: 85272682ce (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！ (2018年12月21日 2時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
緑のさくら(プロフ) - 終わってしまったああぁぁ！！！！すっごく楽しく読ませて頂きました！表現力が高くて、透明感がある表し方で、もう何から何まで全部好きでした！！表現を学ぶのにとても勉強になりましたね！wお疲れ様でした！ (2018年12月21日 0時) (レス) id: cc75d0bcae (このIDを非表示/違反報告)
うめた。(プロフ) - 相原宙さん» 誤字でした！ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月8日 1時) (レス) id: 6ac6c419a5 (このIDを非表示/違反報告)
相原宙(プロフ) - 74の大切って言った後なんですけど、｢うらたの私への大変｣って｢うらたの私への大切｣ですか？ (2018年12月7日 22時) (レス) id: bc22572701 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめた。
| 作成日時：2018年11月15日 17時
